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南井正弘Freewriter&Sneakerologist1966年愛知県西尾市生まれ。スポーツシューズブランドに10年勤務後ライターに転身。主な著書に「スニーカースタイル」「NIKE AIR BOOK」などがある。

履けばわかるさ、着てもわかるさ

南井正弘
Freewriter&Sneakerologist

1966年愛知県西尾市生まれ。スポーツシューズブランドに10年勤務後ライターに転身。主な著書に「スニーカースタイル」「NIKE AIR BOOK」などがある。

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今日の1足

2011.07.05

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自分が大学生だった1984年とか1985年頃、K.SWISSやトレトーンのテニスシューズといえば、マストアイテム。シンプルなデザインはカジュアルシーンに重宝するだけでなく、テニスサークルの人間なら練習や試合にも使用し、八面六臂の活躍でした。

あれから20年以上が過ぎ、K.SWISSのクラシックテニスシューズは現在もポピュラーですが、それに加えてこのブランドの看板商品となっているのがランニングシューズ。以前にもK-ONAというモデルを始めとして、世界トップレベルのトライアスリートにK.SWISSのランニングシューズは着用者が多いということを紹介しましたが、現在ではバリエーションが増えていて、最近アメリカで人気となっているのが、クウイッキーブレードライト。ミッドソール/アウトソール一体成型の刃形状のソールユニットは着地時に潰れて、復元する際に高い反発性を発揮。さらに屈曲性とグリップ性も高レベルにあります。そしてこのモデルで最も注目すべきはアッパーに使用されたION MASKという撥水テクノロジー。ナノレベルで分子をコントロールし、繊維の奥までコーティングすることにより、比類なき撥水性を発揮。メンブレンを使用していないので、通気性を損なうこともないですね。

実際に走ってみると、まず軽量性を感じるので、速めのペースで走りたくなる。そこをグッと抑え、Km/5分20秒ほどで走る。ミッドソールは薄めながら、接地感が柔らかいので、従来の上級者向けモデルとは全く違う走行感。日本のスポーツブランドにはない感覚で、楽しく速くという、これまでは実現するのが困難だったランニングスタイルを実現してくれるかと思います。シルバーとイエローを組み合わせたアッパーデザインもスタイリッシュで、好感が持てます。試しに公園の水飲み場でシューズの上に水を垂らすと、見事に弾いてシューズ内部に浸み込むこともない。雨の日はもちろん、レース中に給水がシューズ内部に侵入することは不快極まりないですが、このシューズならそんな心配もないでしょう。

ちなみにこのクウイッキーブレードライト、日本では現在、明治通りのK.SWISSフラッグシップストアのみでの展開で、フォールシーズン以降に全国展開されるらしい。

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