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論より情
2006.08.11
テロ未遂のニュース。怖い怖い。世の中が騒然としてきた。日本の首相も靖国参拝を終戦記念日に行いそうだし、世界はおろか、国内も騒々しい。
本来、8月は先の戦争を振り返り、平和について考える月である。一個人の「軸がぶれない姿勢」を貫くために、多くの人が不快、迷惑と感じることを実行するというのはいかがなものか。中にはそれを喜ぶ人々もいるのかもしれない。そうした人々を喜ばせるために参拝するというのも本末転倒。心の問題なら、それは個人の心の問題なのであるから、参拝というパフォーマンスを行わなくても、心で参拝すればいいのではないのかと思う。
指定券で乗り物に乗ったら隣の乗客がタバコをスパスパ、携帯でがなるし、臭いのキツい弁当を平らげるなんて行為をされると迷惑だ。隣人が嫌がることを平気で行うということを例えるとこうだ。タバコも携帯も弁当も個人の自由で、権利を侵害されるのはおかしいという論理もあるだろう。しかし論理より情緒なのである。ベストセラーになった「国家の品格」で藤原正彦さんも書いているではないか。人の迷惑顧みず、皆が好きなことを好きなようにする社会に日本はどんどん落ちていくのか。
そんな国には住みたくない。
税金も社会保障費も上がるし、国は財政的に危ないし、金持ちが国外へ移住する気になるのも分からなくはない。
終戦記念日前にそんなことを考えてみるのであった。
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