逃げるウサギ - 代官山通信（蔡 俊行）

　「ライオンから逃げるウサギが肉離れを起こしますか？」
有名なオシム語録である。
しかしぼくはライオンから逃げるウサギではなかった。
昨日、世田谷のサッカー四十雀リーグで華麗なワンツーパスを受けた瞬間、左ふくらはぎからバチッという音がした（ような気がした）。それと共に激痛が。
後はもう一歩も動けず。
自転車をチームメイトのトランクに積み込み、クルマで家まで生還したものの、あとははいずり回って過ごした。もう最悪な体育の日であった。
今朝病院へ行こうと思ったが、レントゲン後湿布をして後は安静をと言われるだけだし、体育の日の翌日という世のお父さん方が殺到する整形外科の稼ぎ時に病院行く気にもならず、そのまま事務所に出勤した。
しかし駐車場から事務所まで歩くのに20分近くかかったのと道中の痛みを冷静に鑑み、仕方なく午後からの病院の予約した。いま必要なのは我慢より松葉杖だ。
思ったより重傷であった。
重傷と言えばさらにひどいのは北朝鮮の指導部の頭の中だ。なんというバカげた行為を行うのだろう。世界中が、特に近隣諸国が困るではないか。
それにしてもこんな一大事に新聞が休刊というのもどうかと思う。北朝鮮がそれを狙ったわけではないだろうが、すごいタイミングだ。
いま核ミサイルが飛んできたら、とてもじゃないが逃げられない。
「核ミサイルに追われる人間が肉離れを起こしますか？」
肉離れしなくても逃げ切れないよな。