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蔡俊行フイナム発行人ファッション関係のマーケティング全般に関する仕事が主業務。WEBマガジン「フイナム」の発行主。

代官山通信

蔡俊行
フイナム発行人

ファッション関係のマーケティング全般に関する仕事が主業務。WEBマガジン「フイナム」の発行主。

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マンガの移籍

2007.01.23

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マンガが好きだ。最初に読みはじめたのが、小学生の頃だからもう40年近く読み続けていることになる。
入り口は少年キング。望月三起也先生の「ワイルド7」にはまった。先生とは社会人になり、取材や草サッカーなどで交流を持ち、お家までお邪魔したこともある。それはさておき。
その後は少年ジャンプ、少年マガジン、少年サンデーとほぼすべての週間マンガ誌を併読していた。その後、青年誌やエロマンガ等の洗礼を受け、ありとあらゆるマンガ誌に手を染めた。
ジャンプは比較的早い時期にやめ、どういうわけか少年マガジンだけが大人になっても続いていた。
不祥事で免職になった編集の方が、律儀に毎週献本してくれたおかげもある。それもさておき。
で、いま読んでいるのはビッグコミックとビッグコミックオリジナルの二誌である。読んでいると言うより買っているという意味だ。模範的なマンガ好きのオヤジ路線まっしぐらである。
編集者時代の中の良かった友人の中にも自分など足元にも及ばないマンガ好きがいて、彼らとマンガ話に花を咲かせた時期もある。当然出版関係者、裏も表も知り尽くした話はとても興味深いものであった。
昨日発売のビッグコミックスピリッツであるが、「ブラックジャックによろしく」が移籍し連載を再開したという。以前は講談社のコミックモーニングに連載していた作品である。こうした移籍話はかなり希有な例である。
原稿料について揉めたとかいろいろ騒がれているが、こういうのはどんな業界でも御法度である。歌手がレコード会社を移籍する、タレントが事務所を移籍するなんてちょっとした騒動だ。なにせこれまでポジションまで手を引いてくれたのは、レコード会社であり、所属事務所なのだ。
まあ一般の我々にとっては面白い作品が継続的に楽しめればその器がどこであろうと問題はない。
しかし、部外者であるが、ちょっと心配なのである。
正論は常に道理ではないのである。
戒めのためにいつも心に言い聞かせている言葉を思い返すのであった。

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