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トリアージ
2007.06.05
本日も朝練を。実は昨日も。そのせいかなんとなくお腹周りがスッキリしてきたようなしないような。夏までに輝くような腹筋を取り戻す計画も一ヶ月が過ぎ、かすかに割れ目のようなモノが見えてきた。あともう少し。
ところで今朝NHKのニュースを見ていると救急車を呼ぶにあたり、センターが事の軽重を判断し、出車を認めるか否かを決める仕組みを導入するという。これはタクシー代わりに救急車を呼ぶ者や火急でもないのに慌てて呼ぶ者などが多く、本当に救急医治療を求めている人たちに救急車がなかなか来ないという事態を打開するためだ。かなり迷惑な話が転がってる。よい子のみんなは、雨が降ったからとか言って、救急車を呼ばないように。
この優先順位を判断することを「トリアージ」という。災害医療における多くの傷病者を治療の緊急性によって分別する方法の事を言う。JR福知山線で起こった列車事故の災害でもこの言葉が出て来たので知っておられる方も多いのでは。
この「トリアージ」という言葉を初めて知ったのは、世田谷の小児病院生育医療センター。ここは知っている限り関東でも有数の小児病院で難病の子や重度の病気などの子の治療などを行っている。なのでちょっとした風邪や軽度のケガや火傷などではこの病院ではなく近くの町医者を使ってくれというのが、こうした病院の気持ちだ。
しかし、親も必死だ。我が子を思うがあまり、37度くらいの熱でもこの病院に連れてくる人々も多い。なので救急外来でやってきた患者に対してここはまずトリアージのインタビューがある。
ある日、夕食に行ったレストランで娘の指がドアで挟まれパンパンに腫れたので、夜病院に連れて行くことにした。すると指定されたのがこの病院。ぼくが住んでいるエリアでは、深夜の救急外来はここを指定されることが多いのだ。
で、すぐにトリアージに回されたのだが、インタビュー後、そこからの待ち時間の長かったこと。まあ、当然と言えば当然だ。骨折なんて不急のケガである。一晩や二晩放って置いても命に別状はない。
治療後、待たせて悪かったという意味でトリアージでの出来事を簡単に説明してくれたが、その日は比較的傷病の大きな患者が立て続けであり、後回しにされたとのこと。
いえいえ。めっそうもない。そんなことなら一晩中でも待ちますよ、と言って病院を後にした記憶がある。
生育医療センターで小さな体で頑張っている子供たちの姿を見ると、足代わりに救急車を使おうなんてきっと思わなくなる。大人の社会勉強として、大きな病と闘っている小さな子供たちを見せるべきだ。
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