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蔡俊行フイナム発行人ファッション関係のマーケティング全般に関する仕事が主業務。WEBマガジン「フイナム」の発行主。

代官山通信

蔡俊行
フイナム発行人

ファッション関係のマーケティング全般に関する仕事が主業務。WEBマガジン「フイナム」の発行主。

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トゥモローランドの試み

2008.01.22

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 トゥモローランド、パリコレに異例の進出…急成長セレクトショップ
というニュースを読んだ。
確かに珍しいケースだ。しかしトゥモローランドをセレクトショップにカテゴライズするから珍しいことでアパレルメーカーだと考えれば珍しくもなんともない。自社でブランド開発し、デザイナーを外部エンジンとして機能させ、コレクションに参加させるなんて世界中のアパレルメーカーが行っていることだ。
そもそもセレクトショップという呼称がおかしい。これは和製英語で、パリのコレットやロンドンのブラウンズ、ミラノのコルソコモ、ロスのマックスフィールドなどは向こうではそう呼ばれないらしい。といってなんて呼んでいいのか分からないが。
便宜的にまあセレクトショップと呼ぶとして、それらの出自は大きく次の二つに分けられる。小売店出身かそれともメーカー出身かである。
前者はビームスやユナイテッドアローズでトゥモローランドは後者である。後者には他にベイクルーズが含まれシップスは前者。
この出自で会社のビジネス哲学や思想が大きく違う。
そう考えるとアパレルメーカーであったトゥモローランドが、成長が望まれるセレクトショップ形態を遅れて開始し、それが飽和状態になりそうな今日、また次のビジネスモデルに向け新しく踏み出したということだ。
今回のコレクションが成功し、ビジネスとしても成長しそうであれば、次に続くセレクトショップは確実に出てくるだろう。そういう意味でもこのニュースは注目に値するといっていい。
ちなみにトゥモローには以前お世話になった人が昨秋転職している。今度会ったらそこら辺のこと詳しく教えてください。加圧トレーニングもことも含め。

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