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蔡俊行フイナム発行人ファッション関係のマーケティング全般に関する仕事が主業務。WEBマガジン「フイナム」の発行主。

代官山通信

蔡俊行
フイナム発行人

ファッション関係のマーケティング全般に関する仕事が主業務。WEBマガジン「フイナム」の発行主。

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怪しい男

2008.08.04

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 ゴルフの全英女子オープンの不動さん、惜しかった。応援していたのに少し届かず3位。寝ていたけど夢の中での応援でした。
しかし安眠もつかの間、明け方4時半頃、不振な玄関チャイムが。寝ぼけているための空耳かと思い、そのままにしていたら、玄関前で何やら不審な物音もする。
足音を忍ばせて玄関ドアスコープから表を見ると不審な男が座っている。が、足下しか見えない。それでもやつはドアをこじ開けようとがちゃがちゃやっている。
この時の恐怖、どう言葉にすればいいのだろう。
心臓の音が相手に聞こえるのではないかくらいの早鐘具合。
しばし思案。何か戦える武器のようなものはないものか? 包丁? いやいやそれはまずい。木刀のようなものはないものか。そして仕方なく手にしたのが、ゴルフクラブ。まるで三文ドラマの金持ちのオヤジである。ガウン姿の。
しかしこのまま戦うのもリスクである。そこで警察に通報することにした。
大きな声で喋るとヤツは逃げるかもしれないので、小さな声で。
10分ほどして警官がやってきた。そしてオートロックのため、チャイムを鳴らす。そうだった。この音はまずい。
警官が玄関にやってくるとすでに男はいない。簡単な事情聴取をされ(結構、プライベートなことまで根掘り葉掘り)、怪しい男の痕跡がなくなっていたのでマンションを見回ってか帰りますという。
そこでぼくも一緒に見回ることに。右手には一番の得意クラブ6番アイアン。
警官は階段から調べるというので、自分はエレベータでロビーフロアまで。ドアが開く時はもちろん、上段の構え。
左右を確認し、建物玄関までいくと男たちの話し声が。
すると制服警官と刑事がふたり玄関からこちらをのぞいている。
すぐにドアを開け、呼び入れさらに事情を説明した。
すでに建物の周りと駐車場は確認済で異常はないとのこと。しかしセキュリティのしっかりしているこの建物に外部の人間が入る可能性は低いという見解である。
ともかくうちの部屋前まで再び行こうということになり、またエレベータで部屋に戻る。そこで簡単な現場検証。指紋を検出するためなのか特別な光を発する電灯などで精査している刑事さんを頼もしく思う。
そして10分ほどしたところさっきの階段担当の警官が戻ってきた。
そして真面目な顔でこういうのである。
「上階の人が上のエレベーターホールで酔っぱらって寝ていました」。
大騒動であった。

Comments: 2

それはつまりそーいうことですか?

その通り。つまりはそういうこと。

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