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蔡俊行フイナム発行人ファッション関係のマーケティング全般に関する仕事が主業務。WEBマガジン「フイナム」の発行主。

代官山通信

蔡俊行
フイナム発行人

ファッション関係のマーケティング全般に関する仕事が主業務。WEBマガジン「フイナム」の発行主。

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景気のいい話

2010.06.07

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 週末オリゾンティが民事再生法の適用を申請したというニュースを聞いた。レナウンが中国に買収とか、こういうニュースが徐々に日本中に拡がりつつあるような気がする。これからももっともっとこういうお知らせが届きそう。やっぱり日本のアパレルマーケットは縮んでいる。一説によると12兆円くらいあったマーケットがいまでは9兆円とか。25%も毀損している。これでは景気も良くならない。

 そんな失速感とは裏腹に東京のファッションは相変わらず世界中で注目を浴びている。渋谷原宿の若い女性ばかりではなく男性ファッションも。アメリカでは名著「Take Ivy」が翻訳出版されるとか。昔フレンチアイビーなんて言葉があったが、いまではジャパニーズアイビーが世界を席巻する勢い。ちなみにフレンチアイビーというのはフランス人のこなすアイビーのこと。フランスのフィルターが通ると足下がウエストンになったりする。80年代に流行ったね。

 それがいまでは日本ですよ。いやはや時代は変わるもんだ。でも世界的なビンテージジーンズブームや古着ブームも間違いなく日本人が牽引したと思う。スニーカーも含めて。そういう80年代90年代のアメリカ好きファッションがいま欧米に輸出されている

 ああ、それなのに。

 まったく業界の明るいニュースが聞こえない。景気のいいうわさ話聞きたいなあ。

Comments: 2

かつて日本のメンズ服市場は、大人は住宅ローンや教育費で、若者しか服を買わないと言われてましたが、
子供が減っている以上、先細りは目に見えています。
ユニクロ同様海外に出て行くか、レナウンの様に買収されるか、小さい規模でやっていくしかないですね。

そんなに悪い時代では今はないですよ。
今までがあまりに活況を呈していたと思えば。

大手だからと胡坐をかいてそこそこの努力をしない人や会社に
とっては絶望的な時代だと思います。

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