終わりのない夏 - 代官山通信（蔡 俊行）

　うちが借りている会社の物件は南に向けて建っているので日当たりがやたらといい。ナナメから光の入る天気の良い冬の日は、もうそれでけで暖房要らず。ポカポカしてほっこりとしたネコのような気持ちになる。太陽の力の偉大さを改めて実感させられる。

　反対に夏は光は頭上から降り注ぐとはいえ、それでも時間によってはナナメに攻めてくるので冷房の効きも悪くなる。それでもキャパシティを軽く凌駕するだけのパワーのある業務用エアコンが各フロアに2機づつ付いているので、大丈夫。問題はトイレである。

　トイレも各フロアにそれぞれあるのだけど、これが太陽の直射日光を浴びて、しかも密室的（窓は開けているが）なので昨日や今日のような天気の日はサウナ以上の以上の気温になる。たぶんうちのスタッフから熱中症の患者が出るとしたらここからだと思う。特に個室は注意である。

　とにかく入室するだけで息が苦しい。でもあまりの暑さにバイ菌も死滅しているかも知れない。入るのが恐怖ですらある。

　それくらい昨日今日は特別な暑さ。

　そんな暑い夏だからこそ楽しめる行事もいろいろある。プールや海水浴ももちろんだが、ガリガリ君をほおばるのもスモールなレジャーである。大人は大人でまた別のお楽しみがある。

　からっからに乾いた喉を潤す、生ビールだ。アルコールがダメな人以外で、この誘惑に勝てる人はいないのではないか。

　今年はすでに一度ビアガーデンに行っているが、今夜もまたビアガーデンである。7月中に予約してもらったので天気が心配であったが、典型的なビアガーデン日和。日頃の行いに対しての神様の配慮かどうか知らんが、ちょっと嬉しい。

暑い暑いと言ってる方が、寒い寒いというより好きだ。夏も終盤にさしかかっている。できるならエンドレスサマーの映画のように夏を追いかけて世界を旅したい。