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バッグの売上減
2010.11.10
今日の日経をちら読みしていたら気になる記事が。
袋もん、いわゆるバッグだが、売上がこのところ激減しているらしい。その理由として、出版社がリリースしている付録付きの雑誌の影響だといっている。確かに付録付き雑誌のほとんどが袋もんなのでなんとなくそうとも言えるかも知れないが、本当にそうなのだろうか。そんな脆弱なマーケットだったのかというのが率直な印象だ。
確かにブランドのバッグは一時ほど垂涎アイテムではなくなっている気はする。ビクテムなブランドフォロワーはともかく普通の市井の市民は、なんとなくブランドをトレンドの一端として追っているだけなので、雑誌の付録に馴染みのブランドがあればそれで事足りるということなのだろう。どうにも悲しい話である。
世の中のすべてのことがどんどんダウンサイジングしているなあと思わせる記事であった。
そういや一時はまったく姿を消していたエルメス店頭のケリーやオータクロアが、いまではたまにショーウィンドウに飾ってあるのを見たりするとそういう時代なのだなと感じる。
援助交際までしてブランドバッグを買っていた彼女たちはいまどうしているのだろうか。雑誌の付録を嬉々として集めているのだろうか。
結局のところダウンサイジングしているのでなく、水が高いところから低いところへ移動するようにマーケットが本来の姿に収束しつつあるのでは。
エルメスも昔が異常に売れすぎたのであり元々100万円もするバックが右から左へ売れる方がおかしい。
(エルメスのバックに100万の価値がないというわけではないが)
でもその渦の中にいればその異常さに気がつかない。
リーマンショック前はプレミア価格が当たり前のパテックの定価約800万のクロノグラフが新品に限りなく近い中古で今は400万でも売れていない。
マーケットが神であるならばパテックの設定価格はマーケットからの退場を宣告されているのと同じと考えても良いと思う。