なでしこの花ってどんな花？ - 代官山通信（蔡 俊行）

　まずはこの話題に触れなくてはならんでしょう。なでしこジャパン。この呼び名はあまり好きではなく、女子サッカー代表と呼びたいところだけど、通りがいいので使わざるを得ない。

　どのタイミングで見たかというと、前日のお酒でダウンして目覚めた午前6時頃から。つまり延長後半あと５分くらいからの観戦だった。そのたった５分だけでも興奮を禁じ得なかった。最初から見ていた人たちはさぞ興奮したことであろう。羨ましい。

　どういうわけか澤選手が走っている姿を見ているだけで鼻の奥がツーンとくる。マイノリティである日本の女子サッカー選手として辛酸を舐めてきた彼女の頑張りにきっとサッカーの神様が応援してくれたんだと思う。

　実はこのワールドカップであるが、予選リーグを戦っている頃、それが開催されていることをぼくは知らなかった。知ったのはドイツ戦前後か。その前のイングランド戦で敗れたなんてスエーデン戦まで知らない始末。なので大手振って応援できたわけではない俄ファン。なのでこっそり応援していた。

　本当に選手、関係者、そしてそのご家族、サッカーを愛する人たち、みなさんおめでとう。ついでに自分におめでとうといいたい。こんな感動的なシーンを見せてくれてありがとうです。

　マスコミの皆さんの尋常ではないハシャギっぷりにも目くじら立てず、大目に見てあげましょう。でもこんな報道の仕方である限り、どんなマイナースポーツもなかなか陽の目を見ることはできないということを肝に命じながら。

　次は男子が、といいたいところだけど、それはまあなかなか難しいもんがある。でも夢はいつも抱いていたいよね。