エコカー - 代官山通信（蔡 俊行）

　やっと涼しくなった。アパレルに限らず、どの業界も季節が季節らしくないとモノが売れない。秋は秋らしく涼しく、冬は冬らしくキリッと寒くなってくれればこの国の経済状況も少しは上向く。異論はあるだろうが、みんな景気がいいと世の中ハッピーだ。というわけで今年の冬は寒くなってください。

　このところニュースを見ると世界経済がもうダメだとか、ギリシャやアメリカがデフォルトするとかそんな暗いニュースばかり。週刊誌は取り付け騒ぎが起こるなどと煽るけれど、あまり実感はわかない。日本もこれまで何度も経済危機が訪れると週刊誌は煽っていたが、ほぼすべて外れた。そういえば2000年問題というのもあったっけ？　煽られれば不安になって週刊誌の一冊でも買いたくなるのが人情。でも危機を煽って、景気に水させばそれが自分に跳ね返ることを忘れてはいないかと問いただしたくなる。病は気から、ではなく景気も気からである。気の文字が付いているんだからきっとそうだ。なのでなのでネガティブな見通しはすこし控えて欲しい。命に関わるような放射線量とかの場合は、すこしリスクを大目に発表するのは仕方ないけど。

　経済活動といえば、今日トヨタが新しく発売する軽自動車を発表した。ピクシススペースというクルマでダイハツへOEM生産委託するようだ。

　スポーツカーやスペシャリティカーの開発をやめて軽を販売するというニュースがどうにも今日らしい。夢が無いというか現実路線と言うかなんとも複雑である。

　ポルシェがハイブリッドカーは方向としては間違ってないと思う。それなりに攻めてる感は感じる。しかし世界のトヨタが軽。ゴールキーパーを10人並べてフォワード１人というと言い過ぎか。10年後、そんな時代だったね、なんて笑える日が来ればいいのだが。

　ところで昨日、カーシェアでスバルの電気自動車プラグインステラを借りた。あまり距離のない移動だったので面白がって借りたのだが、ボディが派手ですこし恥ずかしかった。それと意外と電池残量の減りが早く、帰りはドキドキものであった。とにかくエコ運転を心がけ、低速発進で丁寧なドライブを心がけ、ワキ汗びっしょりになった。もう懲りごり。

　ちなみに川崎往復でこれなのでまだ実用的ではない。もしかすると個体差で電池消耗が早い個体だったのかもしれないが。ともかく次回はプリウスにします。