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蔡俊行フイナム発行人ファッション関係のマーケティング全般に関する仕事が主業務。WEBマガジン「フイナム」の発行主。

代官山通信

蔡俊行
フイナム発行人

ファッション関係のマーケティング全般に関する仕事が主業務。WEBマガジン「フイナム」の発行主。

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かも南蛮

2011.10.26

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 先日、代官山の蕎麦屋で蕎麦をすすっていたら、お店の女将さんに話かけられた。もう10何年も通っている蕎麦屋。それまでまったく話したこともないのに突然。というわけでややキョドりながら会話に合わせていったところ、どうやら例の中国で起きた2歳児のひき逃げ事故について熱い討論を交わしたかったらしい。

 かなり差別的な発言も出たのでそれは割愛するが、要するに民度が低いという結論でバッサリと叩き切っていた。ぼくはこのニュース、人から聞いてい知っているが、詳細は知らないし、映像も見ていない。なので「はあ」なんてぼんやりの受け答えするのみであった。が、女将さんの勢いはますます盛んである。

 そこでぼんやりと自分ならどうするか考えてみた。まず目の前で轢かれた瞬間を目撃したのでなく、ただ倒れている人がいた場合どうするか。たぶん倒れている人にはその人なりの事情というか理由がありそうなので、当たり触らず通りすぎるかもなということだ。先日、新宿で真昼間、ホームレスらしき人が歩道の中央で通行の邪魔になるような場所で寝ていた。結構な通行人がいたが、誰も(もちろんぼくも含めて)避けて通りすぎていく。ホームレスらしき人と2歳児という違いはあるにせよ、やっている行動は傍から見るとあまり差はないかななんて思いつつ、かも南蛮をすすっていた。

 ということはおれも民度が低いのか。あるいはあの新宿の通行人たちはどうだ。

 それよりもそういうニュースをさも未開の国という上から目線的に繰り返し報道する日本の機関もどうかなとまあいろんなことが頭にめぐり、いまだに鴨をうまく消化できてない。

 

Comment: 1

寝ているホームレスと死にかけている人とは全く比較できないと思います。目の前で瀕死の人がいれば普通の日本人の感覚があれば救急車呼ぶなりするでしょう

中国には仕事の都合でよく行きますが同じ様なのっぴきならない状況にたまに出くわします。加害者扱いされたり倒れている人に身寄りがない場合、医療費を全額払わされたりするので絶対関わるなとエージェントに何度も言われました

見た目は同じですが、文化が全く違うしなにせ人の命は恐ろしく軽いです。はした金で殺しもしてくれますし民度とかそんな次元ではないですね

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