個人競技 - 代官山通信（蔡 俊行）

　昨日の祭日、某ホテルで朝食を摂ったのだけど、着いた席の隣にすごくおしゃれな女性が座っていた。宿泊した人のようでひとりで朝食を摂っていた。年の頃は30代後半か。見た目は日本人のようなアジア系であるが、給仕と話しているところからすると英語圏の人のようだ。ハワイ出身の有名なスタイリストさんのような風貌で、ルブタンのローヒール、セリーヌのバッグ、ロレックスを普段着ようにさらりと身にこなしていた。一体何者だろうと好奇心をそそられたが、声をかけるわけにもいかず謎である。ファッション関係者かと思ったけれど、もしかするとそうではないかも知れない。

　一方ぼくの方はというとまるでイケてない。いつものJクルーのチノパンにジョンスメの紺のカーディガン。ただの書斎着である。ああいうのを見るともう少し自分もオシャレをしないとなと痛感するのである。毎日同じような格好ばかりだ。

　ちなみに服を持っていないわけではない。いろいろあるのだけれど、身につけるのはその中の10%未満。のこり90％はタンスの肥やしである。ベンチ入りのメンバーも補欠もみんな力合わせて闘うのが全員野球。

　それからいうとぼくの場合は個人競技にとかダブルス競技に近い。

　せめてフットサルくらいの人数にはしたい。