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蔡俊行フイナム発行人ファッション関係のマーケティング全般に関する仕事が主業務。WEBマガジン「フイナム」の発行主。

代官山通信

蔡俊行
フイナム発行人

ファッション関係のマーケティング全般に関する仕事が主業務。WEBマガジン「フイナム」の発行主。

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フェアネス

2012.03.05

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 日曜の毎日琵琶湖マラソンでいちおう男子マラソンのロンドン・オリンピック代表の選出レースが終わった。選手それぞれ力を出した結果なので、選ばれようとも選ばれなくても清々しい気持ちだろうといいたいが、たぶんそうではない。

 代表を3人に決めるのに複数のレースの成績を加味するという方法は、確かにメダルを取りたい側からすると得策だが、選手からすると不公平感は拭えない。優勝してもフロックだと思われたり、タイムが芳しくなかったりすると実績ない選手は選ばれない。一生懸命練習し、大会にコンディションを合わせ、一番という栄光を勝ち得たのに選外となることもある。

 だいぶ前になるが女子柔道の国内の大会でヤワラちゃんこと田村亮子選手に勝った16歳だか17歳だかの選手が、実績不足でオリンピックに出られず、ヤワラちゃんが出た。あの時、ものすごいアンフェアだなと感じたものである。たしかにメダルを取るかも知れない確率はヤワラちゃんの方が高いかも知れない。経験も実績も豊富である。しかし機会の均等の観点から見ると、勝者に代表権を与えるべきだと考える。

 つまりこんな代表選手を選ぶのなら、選考大会をひとつに絞り、上位何名を選考すると高らかに唱えあげればいいのであると思う。反論もあるかも知れないが、これが一番フェア。アメリカなんかはこんなやり方をしていると聞いたことがある。

 大会に調子のピークを持ってこられなかった第一人者の選手だって、チャンスを逃せばおしまい。それくらいの気構えでやったほうが、本番にも強い選手が生まれると思うし、それ以上にフェアなので、新しい才能がチャンスを求めてもっと頑張るかも知れない。

 そんなことを考えながら、トレッドミルの上をマラソン選手の半分以下のスピードで走りながら考えた。

 件のヤワラちゃんの件では、親しい友人のものすごい口論をしたことを覚えている。こんなことでムキになっても仕方ないのだけど、なんたって「フェアネス」を第一に考えているのですみません。

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