変な形 - 代官山通信（蔡 俊行）

　あまり天気がパッとしないGWだった。後半晴れたけど、気乗りのしない晴れ方というかなんというか。天気予報は見事に外れたようである。というのは東京だけの話。茨城では不幸な竜巻や雷の被害があった。気の毒である。謹んでお見舞い申し上げます。

　ぼくはというと、ほぼほぼ渋谷区内で過ごした休日であったが、そのせいか昨日の渋谷駅前での、ホラー映画の悪ふざけに遭遇してしまった。貞子3Dのキャンペーンらしいが、今朝のワイドショーで取り上げられていたので大成功ということだろう。世間を明るくするために（？）こういうことはどんどんやってほしい。

　この連休、渋谷といえばヒカリエである。完全に渋谷駅あたりの人の流れが大きく変わった。地下の食料品売り場に用があって、2度ほど行ったが、とてつもない混雑ぶり。たぶん連休中にここに来た人たちは、東京スカイツリー開業とともにあっちに行くと思うので、たぶんその頃にはこっちは空くはず（の予定）。それにしても変な形のビルである。

　その昔、変な形のビル、例えば青山紀伊国屋後のビルとか、明治通り原宿のアウディが入っているビルは中国人がオーナーという噂であったが、東急も中国資本に乗っ取られたのかと思うほど。次は駅を挟んだ側の東急プラザと駅上の東急東横店を改築するというからどんだけ凄まじく、醜悪なフォルムの建物を作ってくれるかいまから楽しみである。

　20世紀初頭、マンハッタンで建設された摩天楼は醜悪だと評価されたのだろうか？　100年後のいまクライスラービルやエンパイヤステートビルは芸術的だと思えるのだが。