Kindle雑感 - 代官山通信（蔡 俊行）

　読者の方からKindleペーパーホワイトのレビューをとコメントが入ったので、短く書くきます。専門のライターの人たちがあちこちで書いているので、同じようなことを書いてもしようがないですが、それでも買って良かったと思います。これまで携帯やiPadでもKindleコンテンツ読んでたけど、断然こっちの方が読みやすい。やはり読書は長時間仕事。目にやさしいのはものすごいアドバンテージ。

　意外と小さい印象を受けるのであるけれど、読書には充分なサイズ。文庫本よりやや小さいが、ほぼ文庫本を読んでいるような感じ。難点は単体だと持ちづらいというところ。しかし純正のケースを買って付けたところ、片手でのホールドがしやすくなった。左手片手で持つ場合、ケースがないと本体手前の親指と背面にまわるその他指での２点ホールドだけど、ケースがあると開いた蓋部分が左手の親指と人差指の付け根に当たって、３点ホールドになる。Kindle買う人はきっとケースも買ったほうがいいと思う。確かにケース分の重量が増えたり、あるいは好みに合わないという問題もあるかも知れないけど、ホールドしやすいというのは読書には不可欠。難点は本体が7,980円なのに対し、カバーが3,499円!だということくらい。

　しかしまだコンテンツライナップが豊富とは言えない。あれもこれも買いたい本はあるけれど、まだ電子書籍にはブレークダウンされていない作品が多すぎる。新刊はまだしも文庫化した本くらいは電子書籍にラインアップして欲しいと思う。

　そんなことよりやはり便利なのは、同調機能。出先でも携帯で続きが読めるし、その逆も可。知っていた機能であるが、これは意外に盲点で、便利だった。携帯は大体身に着けている。なので手持ち無沙汰な時にすらすら読めるのがありがたい

　ガジェットとしてみてもしっかりできていて、好感触です。とにかく旅行に便利。海外出張なんかが多い人には本当におすすめ。その昔、リゾート旅行に図書館で借りた吉川英治全集版の「宮本武蔵」を全巻持っていったことがあるが、重かった。Kindle版があったならば。

　重ねていうけれどラインアップはまだまだです。まるで新設されたばかりの図書館のよう。もう少し充実を待って買うという選択も有りですね。その頃にはもう少し進んだ機種もリリースされているかも知れません。