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蔡俊行フイナム発行人ファッション関係のマーケティング全般に関する仕事が主業務。WEBマガジン「フイナム」の発行主。

代官山通信

蔡俊行
フイナム発行人

ファッション関係のマーケティング全般に関する仕事が主業務。WEBマガジン「フイナム」の発行主。

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ピッティ報告-その3

2013.01.17

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(承前)

 翌日はホワイトのショー本番。19時からの予定から逆算し、ぼくはリハーサルの17時前に会場入りという手はずでしたが、リハの予定が変わったと何度も連絡があり振り回された挙句、15時半入りということにされてしまいました。ここでもイタリアン気質を垣間見ます。結局この日もあまり時間はなく、ピッティ会場にあまり長くは居られませんでした。

 ショーの映像はUstreamで観られた方も多いかもしれませんが、これもかなりギリギリまで様々なドラマがあったようです。日本から来られたUstreamスタッフが真っ青になるようなイタリアンウェイが炸裂したようです。又聞きなのでどこかに迷惑がかかるかも知れませんので詳細は伏せておきますが、Ustreamの皆さんありがとうございました。そしてすみません。

 ショーの後、関係者たちとの会食がセッティングということで他の予定を入れずホテルで待っていたところ、また炸裂です。この頃になるとちょっとうんざりしてきましたが、弊社スタッフたちがやり遂げた仕事の後の打ち上げが出来るといういい方に解釈を変え、彼らの片付け終わりを待って、近くのトラットリアを予約しました。

 しかし段取り上手として自信のあった自分が歩くのも大変なくらいクッタクタになったスタッフをGoogle Mapの読み違えで引きずり回し、さらに疲れさせるという愚挙をしでかす始末。ごめんね、スタッフの皆さん。それでもその後の藤井くんの「イタリアの料理って不味いと思ってました。美味しい店もあるんですね」というセリフがいまだに忘れられません。おいおい、これまで何日もこっちにいて、いったいどこで何を食ったんだよ。

 最終日。この日も例のイタリアンウェイが爆砕です。着いた翌日、トリノに住んでる友人に例の初日の会合をドタキャンされたという話をしたら一笑に付されたことを思い出しました。

「そんなのイタリア人なら当たり前じゃん。私なんてもっとすごいこと、顎が外れるとか鼻水が噴出すとかそんなもんじゃ言い表せない日本人からするとびっくりするあり得ない経験何度もしてるもん」なんて言われ、ああそうかとジュベールに正体を見破られたジャン・バルジャンくらいがっかりしました。

 つまりこの帰国前日、わざわざミラノに寄って帰る用事自体が延期という理由でキャンセルされたということです。

 あり得ないことがある。それがイタリア。あってはならないことがある。それもイタリア。

 そんなんじゃあ、行きも帰りもミラノに寄る必要まったくなかったじゃんというのが今回のオチです。

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Comments: 3

で、時々、いい方向に、あってはならないことが起きるのでイタリアは魅力的なんだけども。つまりドタキャンされてイラつく時がほとんど、でも時には自分のために予定をドタキャンしてまで何かしてくれる、というような。まあ、仕事はしにくいです♨

タクシーの運転手がしきりに180度後ろを向いて話しかけてくるというのもイタリアのすばらしいところ。あれでよく事故しないもんだと感心するね。

あと、素敵な女性が歩いていると、270度ぐらいふりむいたまま運転しちゃうおじいさんとかいます。

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