Boolog A Go-Go!
石光 史明
VISUAL CONNEXION C.E.O
NY発のヴィジュアル誌、VISIONAIRE<ヴィジョネアー>の日本総代理店を営んでいますが、最近はもっぱら映画鑑賞家として「つぶやいて」います。昨年は自腹観賞232本! 今年も観まくるぞぉ~♪
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あなたはVISIONAIREを知っていますか? <4>
2010.02.08
これはいま会って話していても全く変わらないし、彼が同じ歳だと知ったときには正直ビックリしたものです。
ちなみにヴィジュアル・コネクションのロゴは彼がデザインしてくれたものです。
VISIONAIREのオフィスにあるMacの前に座って作業する横から、「あーでもない、こーでもない」と最悪のクライアント状態の僕に付き合って仕上げてくれました。
のちに、48号のバンクリーフ&アーペルのパーティーで来日した祭に一緒に来ていたDJ LADY BUNNYの子守役だった彼をヘルプしてあげた時に、「無償アップグレード」を約束してくれたのですが、これはいまだに叶っていません(笑)。
まぁ、そのうちにお願いしてみようかと思いますが、最近ロゴ外しちゃったんですよね...なんとなくなんですが。
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そんな中で、リンダさんがスティーヴンに僕の概略を説明してくれていました。
もちろん事前にある程度説明しておいてくれたのでしょうが、正直なところ、この時点での僕の英語力は今の半分にも満たないものでしたので、なんとなくそうなんだろうと言う程度ですが...
ただ彼女のご主人は日本人で、パーソンズでファッション・イラストレーションの教鞭を取られていたので、僕の理解の及ばないところは察して日本語でフォローしてくれていたような記憶があります。
リンダさんからの説明が終わるやいなや、スティーヴンから矢継ぎ早に質問を浴びせられました。
...とは言っても、彼のしゃべり口調はとても穏やかでゆっくりなので、それは僕の理解の範囲内で行われました。
このあたりも僕が17年近くもVISIONAIREに携わってこれたひとつの大きな要因だと思われます。
VISIONAIREの誌面をみるとわかりますが、VISIONAIREには作品の一部やクレジット以外には、一切の文字や説明や記されていません。
それはニューヨークという土地柄が、そしてVISIONAIREそのものが様々なルーツをもつ人々で構成されているのもその一因でしょう。
たとえばスティーヴンは中国人の父親とフィリピン人の母親の元に生まれ、18歳までをフィリピンのマニラで過ごしています。
セシリアは中国人の母親とアメリカ人の父親の元に生まれてカリフォルニアで育っていますし、ジェームスの両親はギリシャからの移民で、フロリダで生まれ育っています。
これだけが理由ではないにしても、いかに言葉が意思の疎通の邪魔になる事を、彼らは理解していた=話せない事への忍耐がほかの人たちよりも寛大だったのだと思います。
このあたりを含めたVISIONAIREの基本的なコンセプトについてはいずれ触れて行きたいと思います。
ただ、スティーヴンから聞かれた事はとても簡単な事でした。
「雑誌で働いた経験は?」
「コンピューターは使えるか?」
「デザインはできるか?」...などなど。
雑誌の編集部で働くには至極当たり前な事ばかりでしたが、そのどれに対しても僕の口から出てくるのは「NO」の二文字だけ。
それ以前に英語すら(そこまでは)満足に話せないわけですから。
そこでスティーヴンは切り口を変えてくれました。
「VISIONAIREはここで働いてくれている人はおろか、アーティストまでも作品を無償で提供してくれている...中略...もしよかったらメッセンジャーくらいしかお願いできないかもしれないけれど、明日から時間がある時に来てくれないか?」」...と。
まぁこう書くと聞こえは良いですけれど、要はこういう事です。
「お金は出せないけどヒマな時に手伝ってよ!」..て(笑)。
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