Boolog A Go-Go!
石光 史明
VISUAL CONNEXION C.E.O
NY発のヴィジュアル誌、VISIONAIRE<ヴィジョネアー>の日本総代理店を営んでいますが、最近はもっぱら映画鑑賞家として「つぶやいて」います。昨年は自腹観賞232本! 今年も観まくるぞぉ~♪
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あなたはVISIONAIREを知っていますか? <6>
2010.02.22
そんな曖昧なくくりではなく、翌日から僕は毎日VSIONAIREのオフィスに通うことになるのです。

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その当時、僕は一応は語学学校に通っているという触れ込みでしたが、後にセシリアが不敵な笑みを浮かべながら言い得て妙な表現をした「バーチャル・スクール」に通っていたので、とにかく時間が自由になったのです。
つまり、かなりかいつまんで解りやすく説明すると...
「お金だけ払って実際には学校に行っていなかった」という事です。
そう「ヒマ」だけは誰よりもあった訳ですから、翌日から行かない理由がなかったのです。
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確かこの日に初めてセシリアに出会い、ジェームスにはもう何日してから出会った記憶があります。
(いまでもそうですが、ジェームスはすでにこの時点でメーキャップ・アーティストとして活躍していたので、当時誰よりも忙しくしていたのであまり事務所にはいませんでした。)
ただ、オフィスに行ったと言っても、前記の通り僕はだだのコレクターだったので収集したり批評する事はできたのですが、「雑誌を作る」という知識に関して皆無だったわけで、そんな僕にとって唯一の出来ることは「掃除」でした。
だって「メッセンジャーくらいしかないけれど」といっても、アーティストの作品が出来上がるまではその「取りに行く」仕事すらないのですから... (笑)
ただここで僕は日本人らしい細かさを発揮して、事務所の大整理を始めるのです。
ちょうど移転してきて間もなかったっていうのも幸いしたんだと思います。
もちろん(大抵の日本人なら兼ね備えているであろう)隅々まで行き届く心遣いは(過大評価ではなく)、彼らからある意味の信頼を得ていった過程の一つだと思います。
要は「使えるなコイツ」って事です(笑)。
端から見れば「使いっぱ」かもしれませんが、この一連の丁稚作業、これはこれでとても大きな経験なのです。

だって、この時点において出会って1日しか経っていないのに、VISIONAIREの創刊号からその当時の最新号をはじめ、全ての版下やオリジナル作品はもちろんのこと、スティーヴンが取り溜めていた資料の全てに触れることが出来たのですから。
逆に言えば、知人からの紹介があったとはいえ、よくあそこまで好き勝手にいじらせてくれたなと今この文章を書きながら感心したくらいです。
僕なら確実にあそこまで寛大ではいれないでしょうから。
だからもしこれを読んでくれている人の中で、学校を卒業したてで仕事に就いていたり、もしくはその過程でバイトをしながら将来を夢見て居る人がいるなら声を大にして言いたい。
「使いっぱ」を卑下してはいけません。
「使いっぱ」だって極めれば他の誰にも真似できない立派な「職業」=「ポジション」なのですから。
但し、人に使われてはいけません。
矛盾しているように聞こえるかも知れないけれど、人は一度使われることに慣れてしまうと、ずっと使われてしまうから...
あくまでも「自分から使われる」、「使ってもらうほど価値がある」というスタンスで挑めば、自ずとして信頼やら将来は付いてくるのではないでしょうか。
ちなみにこれは父親からの受け売り(笑)ですが、今の自分があるからこそ、この事は自信をもって言えます。
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