Boolog A Go-Go!
石光 史明
VISUAL CONNEXION C.E.O
NY発のヴィジュアル誌、VISIONAIRE<ヴィジョネアー>の日本総代理店を営んでいますが、最近はもっぱら映画鑑賞家として「つぶやいて」います。昨年は自腹観賞232本! 今年も観まくるぞぉ~♪
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あなたはVISIONAIREを知っていますか? <7>
2010.02.26
毎度の事ながら脱線しまくりですが、僕がVISIONAIREに「使いっぱ」としてジョインした時は、第10号の「ALPHABET・アルファベット」の制作作業の真っ最中でした。
VISIONAIREをいうのは原則としてアーティストの表現の自由を尊重しているので、この10号はもちろん、15号の「CINDERELLA・シンデレラ」や28号の「BIBLE・バイブル」のようにストーリー性のあるもの以外には原則としてアーティストに対してディレクションを行いません。
あくまでもアーティストの独自性を貫くのです。
なので、VISIONAIREがアーティストに作品の依頼をする過程は、今も昔もさほど大きな差はないはずです。
「我々はVISIONAIREというもので、こうこうこういう雑誌です。次の号のテーマは○Xで、サイズは○○インチ×○○インチですので、あなとの○Xのイメージを送って下さい。」
一見不躾なように聞こえるかも知れませんが、この事を考える時に、以前ファッション・フォトグラファーのDAVID SIMSが事務所に来ていた時に言っていた言葉を思い出します。
「ハーパーズ・バザーに持って行くと採用されないストーリーも、その帰りにVISONAIREに立ち寄ると両手を挙げて受け入れてもらえる。」
これは決して「ボツになった作品を使い回している」という意味ではありません。
VISONAIREは「自由に創作させてくれる」と言うことを、彼なりのユーモアを交えて表現したのです。
このあたりもVISIONAIREが18年間に渡って発行され続けている理由でもあるのでしょう。
なぜならフォトフラファーやアーティストには目に見える見えないは別として、それぞれの契約があります。例外はあるにせよ、簡単に言ってしまうと当時はVOGUEなどを発行するコンデナスト系のアーティーストが同時期にハーパーズ・バザーに寄稿することはありえないのです。
だからこそ、この観点から見ても、当時から今に至るまでのVISIONAIREの確固たるその独立したポジションを物語っているはずです。
様々なしがらみや大人の事情の中で、色々なフィールドのアーティストが大集合していて、定期的に、それも18年間という長期間、かつ商業ベースに乗っている雑誌ってそんなにないんじゃないですかね...
ちなみに「しがらみ」って「柵」って書くんですね。
いま間違って変換キーを押すまで知りませんでした。
ワープロで書けなくなる文字もあれば、勉強できる文字もあるんですね。
またまた脱線していましたが、要は作品を提供してくれるアーティストたちは世界の様々な都市を拠点として活動しているわけで、その全ての人がNYをベースにしているわけではありません。
つまり、海外のアーティストからの作品はFEDEXで届いてしまうので、メッセンジャーとしての僕の「お仕事」はNYベースのアーティストの作品が出来上がるまでは何もないのです。
確か一番最初に取りに行ったのはソーホーにあった、Mary Ellen Markのスタジオだったと記憶しています。
だからこそ前記の通り「掃除」をしていたのですが、それだって10畳ほどの狭いスペースのオフィスなら限りがあります。
でもだからといって「バーチャル・スクール」に通っている僕は時間を持て余しているので、毎日13時にはオフィスにいましたし、結構なペースでFEDEXで作品は届けられていたので、編集作業は進んでいたわけです。
そんなある日、ヒマそうにしていた僕に対してグレッグが声を掛けてくれたのです。
「もし良かったら少し(編集作業を)手伝ってみる?」
もちろん僕の答えは「YES!」。
それも相当大きな「YES!」でした(笑)
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