Boolog A Go-Go!
石光 史明
VISUAL CONNEXION C.E.O
NY発のヴィジュアル誌、VISIONAIRE<ヴィジョネアー>の日本総代理店を営んでいますが、最近はもっぱら映画鑑賞家として「つぶやいて」います。昨年は自腹観賞232本! 今年も観まくるぞぉ~♪
visualconnexion.com
-
- ART [25]
- BBB9700 [6]
- Dying to eat [30]
- Gadget [36]
- Misc. [206]
- Movie '10 01-03 [35]
- Movie '10 04-06 [59]
- Movie '10 07-09 [62]
- Movie '10 10-12 [61]
- Movie '10 Misc. [6]
- Movie '11 01-03 [68]
- Movie '11 04-06 [54]
- Movie '11 07-09 [34]
- Movie '11 Misc. [11]
- あなたはVISIONAIREを知っていますか? [37]
- 取扱説明書 [1]
- 都内映画割引情報 [2]
- Movie '11 10-12 [34]
- Movie '12 01-03 [26]
- Movie '12 04-05 [28]
- Movie '12 07-09 [8]
- Movie '12 10-12 [3]
- Movie '13 01-03 [1]
- Movie '13 10-12 [1]
- Special [2]
- VIS [1]
-
- 2013年
- 2012年
- 2011年
- 2010年
-
-
Slickness...
2010.03.08
(1)呪物崇拝。物神崇拝。
(2)〔心〕異常性欲の一。異性の身体・衣類・所持品などの事物に対し,異常に執着・愛好する態度。
フェチ
(1)
⇒フェティシズム
(2) (1)が転じて,何かが好きな様子。また,何かに熱中している様子。
補足説明マニアの言い換えに近いが,対象への執着や愛情が,より深いニュアンスがある。
ー・ー
いわゆる「フェチ」という意味をネットや辞書で調べると、大抵このような検索結果が出るはずです。
なんかこういう書き出しだと「お、今日のネタはそっち系か?」なんて聞こえてきそうですが、期待された方、スミマセン(笑)。
もちろん、みんな何らかのフェチがあると思うのですが、僕の中での「どストライク」がこれ。
そう、Dan Graham!
特にステンレス・スティールとハーフウェイ・ミラーからなる直線と曲線、そして表面の美しさに魅了されてしまうのです。こう言うのってなんて言うんですかね?直線フェチ?表面フェチ?
普段「曲線」に全くと言って良いほど興味を示さない僕も、彼の作品だけは別。
初めて彼の作品に出会ったのは、ニューヨークに移り住んだ'93年。
DIA Center for the Artsの屋上に91年から04年まで、実に13年も展示してあった "Rooftop Urban Project" の一連の作品から。
ある種の性的興奮に近い、何かこう内面から沸き立つものを感じたのを今でも覚えています。
そう考えると、Gerhard Richter や Richard Serra をはじめ僕の好きなアーティストは結構DIAに所蔵されているのが多い気がしますね。ニューヨークに行かれる方はちょっと足をのばして、Beaconまで行ってみるのもいいかもしれません。
そういえば Richard Serra もソーホにあったGAGOSIANで見たときビックリしたもんなぁ...
話を戻すと、その後2004年に千葉市美術館で開催された国内初の個展「Dan Graham by Dan Graham」には、なぜか高速で渋滞に巻き込まれ、途中から閉館時間に間に合わなくなりそうになって一般道で焦って行ったのを覚えています(笑)
あの個展も凄かった!
膨大な展示量に圧倒されっぱなしでした。
どこまでも延々と続く様な感じで...
国立新美術館でも森アートミュージアムでもいいから、近場で大きなスペースがあるところで是非彼の大個展をやってもらいたいものです!
そんな 「Dan Graham」展が2月20日から今月の27日まで清澄にあるタカ・イシイギャラリーで開催されているので行ってきました。


大きな作品は一番奥の部屋に一点のみの展示ですので、僕が興奮するスケール感は伝わりにくいと思いますが、額装された作品もあるので立ち寄ってみてはいかがでしょう。
え〜、ちなみに右上の作品 "From Boullee to Enternity,2009" が¥5,450,000-、左下の作品 "Swimming Pool/Fish Pond,1997" が¥6,800,000-也。
どうです、所有できる Dan Graham!
サイズ的にはわかりにくいですが、左上の写真の奥にあるテーブルの上にのっているように見えるのが右上の作品ですので、決して大きなものではありません。
ね、やっぱりアートには値段があった方が分かりやすいでしょ?(笑)。

※コメントは承認されるまで公開されません。