Boolog A Go-Go!
石光 史明
VISUAL CONNEXION C.E.O
NY発のヴィジュアル誌、VISIONAIRE<ヴィジョネアー>の日本総代理店を営んでいますが、最近はもっぱら映画鑑賞家として「つぶやいて」います。昨年は自腹観賞232本! 今年も観まくるぞぉ~♪
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Which come first...?
2010.03.20
卵が先か、鶏が先か...
どちらとも言えない非常に悩ましい問題の比喩に良く使われますが、実際のところは「卵が先」で「もともと鶏の形質を備えた卵から生まれた」というのが英国の遺伝学者たちが導き出した答えだそうです。
まぁ永遠の悩みに終止符を打ってしまうことが楽しいかはともかく、映画の世界でもリメイクや小説はもちろん、近頃では漫画や絵本を原作にしたものが大ヒットを飛ばしたり、その逆に映画になったことによってそれらの原作がバカ売れしたり、良く耳にする現象ですよね。
この映画もそんな「リメイク」の部類に入るのは間違いないのですが、その経路がちょっと他とはちがう分、評価が二分するのは間違いないでしょう...
「ナイン」
先日のこのブログで書いた通り、フェリーニの名作「8 1/2」をベースにして制作された大ヒット・ブロードウェイ・ミュージカルを映画化にしたこの作品。
オフィシャルサイトには「半歩進化した解釈と音楽とダンスを付け加えた」とありますし、まさにその通りなのですが、その「半歩(1/2)」付け足して「9」にしてしまった事によってオリジナルの難解さが消えたのがいいのか悪いのかは微妙。
何でもかんでも解りやすくするというのは、人間のイマジネーションや考えたりする能力を奪っているのでは?と思えてなりませんでした。
肝心な音楽もこれと言って耳に残るのも少なく、「マンマ・ミーア」のようにミュージカルなのに楽曲で引き込まれると言う事もない。まぁ確かにあの場合は楽曲ありきですが、映像(ストーリー)との兼ね合いがあまり良くない。
豪華キャストにしても、その言葉に嘘偽りはないのですが配役が微妙で、個人的にはダニエル・デイ=ルイスとマリオン・コティヤールは完全ミスキャスト。ミラノに6年住んでいた僕からするとイタリア男とイタリア女が描ききれていなくて残念な印象。
何でもかんでも豪華に映像化するっていうのがそれほど良いとは思えない作品でした。色や華の付いた分、想像力を奪われた感じ。
とは言うもの、ミュージカル・シークエンスごとの華やかさはあるし、最後のシーンは秀逸。
☆☆☆☆☆
きっとミュージカルで観るとまた全然違った印象なのかなぁ...と思って調べたらNYもLONDONもうやってませんでした。
これで真相は闇の中(笑)。
残念。
まぁ僕的には「NINE」ではなく「NEIN」かなと。
そういえば新しくなったと言えば、映画が始まる前の映画盗撮防止キャンペーン「NO MORE 映画泥棒」のパントマイムCMがこの日から新バージョンになってましたが、個人的には前の1人バージョンの方が好きです(笑)。

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