Boolog A Go-Go!
石光 史明
VISUAL CONNEXION C.E.O
NY発のヴィジュアル誌、VISIONAIRE<ヴィジョネアー>の日本総代理店を営んでいますが、最近はもっぱら映画鑑賞家として「つぶやいて」います。昨年は自腹観賞232本! 今年も観まくるぞぉ~♪
visualconnexion.com
-
- ART [25]
- BBB9700 [6]
- Dying to eat [30]
- Gadget [36]
- Misc. [206]
- Movie '10 01-03 [35]
- Movie '10 04-06 [59]
- Movie '10 07-09 [62]
- Movie '10 10-12 [61]
- Movie '10 Misc. [6]
- Movie '11 01-03 [68]
- Movie '11 04-06 [54]
- Movie '11 07-09 [34]
- Movie '11 Misc. [11]
- あなたはVISIONAIREを知っていますか? [37]
- 取扱説明書 [1]
- 都内映画割引情報 [2]
- Movie '11 10-12 [34]
- Movie '12 01-03 [26]
- Movie '12 04-05 [28]
- Movie '12 07-09 [8]
- Movie '12 10-12 [3]
- Movie '13 01-03 [1]
- Movie '13 10-12 [1]
- Special [2]
- VIS [1]
-
- 2013年
- 2012年
- 2011年
- 2010年
-
-
Semper fidelis
2010.04.15
リチャード・ギア扮する若者が、日々の堕落した生活から抜け出すために志願した海軍士官学校での成長を友情とラブロマンスを交えて描いた「愛と青春の旅だち
」。
そのどうしようもない彼を導いて行く、意地悪そうなアメリカ海兵隊軍曹の黒人鬼教官との次第に繋がっていく心の絆には、女性だけではなく男性もグッと来た人も多かったはずです。
でもここでいう「海軍(NAVY)」と「海兵隊(MARINE CORPS)」の差って我々日本人には解りにくいので、なんとなく「海軍」が上でその指揮下に「海兵隊」があるような気がしますが、実は互いに独立した機関であり、それぞれがアメリカ軍全体を構成する5つの軍のひとつだそう。
「湾岸警備隊(Coast Guard)」もその5つのうちのひとつとして独立しているので、日本の海上自衛隊と海上保安庁の関係とも違うのです。(ちなみに日本の場合前者は防衛省、後者は国土交通省の管轄)
あまりにもその組織図やそれぞれの分担が複雑すぎて解りにくいのですが、簡単に言えば海兵隊の役割は海外(米国外)での武力行使を前提として活動しているもので、今現在も移設問題でゆれる普天間基地(アメリカ海兵隊普天間飛行場)で活動しているのも、この海兵隊員。
「海兵隊」なんて言うからってっきり海の事だけとは思いきや、独自の戦闘機や戦車等を保有していて、大統領が搭乗するヘリコプター「マリーン・ワン」はこの海兵隊の管轄だから尚更ややこしいのです。
そして先日観てきた映画は、どうやって、どのような人々がこの海兵隊を志願し、兵士として巣立っていくのかまでの3ヶ月を追ったある意味とてもタイムリーなドキュメンタリー作品。
ちょっと前に通販で流行った「ブート・キャンプ」。
その本来の姿がここにはあります。
ブート・キャンプという新兵を訓練する過程を捉えているので、実際の戦闘シーンや血などは皆無の映画なのに、圧倒されてしまう不思議感。
何か観ている側が訓練されてしまうような、そんな気になる迫力を感じる映画。残念ながら全国では公開されていないらしいのですが、機会があればお近くの人は一見してみるのもいいのかなと思います。
別に政治的や思想的な事ではなく、遠い南の島で起きている他人事でもなく同じ国民として、そして国は違えど同じ人間として、どのような事が起こっているのか...
知っていて損はない映画だと思いますし、彼らの訓練姿を見ていると、自国に降りかからないという保証のない万一を憂慮してしまうのは僕だけでは無いはずです。
本当に鳩山政権は5月末までに「決断」できるのでしょうか?
★★★★★
劇中「マリン・コー」と新兵が叫んでいますが、これは「MARINE CORPS=海兵隊」の事で、「PS」は発音しないそうです。
ちなみに前出のリチャード・ギアの場合は士官学校という設定なので、大卒が最低条件になります。この映画のようなブート・キャンプは高卒や最近では外国からの移民の入隊が多い事から、志願には「国家を守る」という以外にも経済的事情もひとつの理由であると推測されます。
まぁ、この2つのイメージ的な差を表現するなら、まぁ良く刑事ドラマなんかでいうエリートのお偉いさんと、現場からの叩き上げの警察官の差のようなものなのでしょうか...?
いつもならネタバレを嫌って自分でも下調べをしませんし、このブログを書く時にも作品そのものについてはあまり記述しないように心掛けているのですが、今回ばかりは基礎知識がないと分かりづらいので、あえて色々書かせてもらいましたが、重要なのは「何が起きているのか」という事実をありのままに理解する事だと思ったからです。
ただ、今日のYouTube画像はトレイラーではなく、ニュース番組の特集のようなのであまり見過ぎるとネタバレ...と言ってもドキュメンタリーなのでそこまでではないですが、面白さが半減してしまう可能性もあるのでほどほどに(笑)。
あ、逆に難しい事は考えずにニュース感覚で観に行くのが正解かも!
※コメントは承認されるまで公開されません。