Boolog A Go-Go!
石光 史明
VISUAL CONNEXION C.E.O
NY発のヴィジュアル誌、VISIONAIRE<ヴィジョネアー>の日本総代理店を営んでいますが、最近はもっぱら映画鑑賞家として「つぶやいて」います。昨年は自腹観賞232本! 今年も観まくるぞぉ~♪
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The most dangerous animal in the world...
2010.04.06
昔は今ほど映画が好きだったとは思えないのですが、それでもミラノに住んでいる頃も週末になると友達と映画に出かけたものです。
30年以上前の話なので今現在はどうなっているか定かではありませんが、当時のイタリア(もしくはそれ以前からの名残)は文盲率が高かったため、外国映画は基本すべて吹き替え。
今もこのブログ用に原語のトレイラーをYouTubeで探していると、イタリア版は全て吹き替えになっているので当時の名残があるのでしょう。
そして、イタリアの映画鑑賞におけるもう一つの特徴と言えば休憩!
そう、どんな長さの映画でも必ず途中で10分ほどの休憩(Pausa)が入って、その間にトイレに行ったり飲食をしたりなんていうスタイル。だから今でもテレビで放映される「日曜洋画劇場」的な映画も途中で休憩が入って、その間にニュースが流れるんです。
あと僕自身は経験したことがないのですが、ナポリなどの暖かい地域では夏の間はこの休憩時間になると天井が開いて空気の入れ換えをするというもの。エアコンが普及していない頃の知恵とはいえ、なんともイカしてると思いませんか(笑)。
昨日はそんな「休憩」がある映画を久しぶりに観てきました。
「沈まぬ太陽」
今まで観に行かなかった事をとても後悔したと同時に、まだ映画館で上映している間に行けて良かったと思えた作品。
個人的には自分が1人で海外に出るちょっと前の出来事だったので、特に当時のニュース映像を見た記憶が鮮明に残っていて、御巣鷹山のシーンでは涙が溢れて止まりませんでした。
そしてこの映画を公開するにあたって、並大抵の努力では済まされないあろう苦労をした事は安易に想像がつき、渡辺謙さんが公開時や日本アカデミー賞授賞式の際に感極まった理由が良くわかりました。
別にJALの現状に結びつけるとかではなく、良い意味でも悪い意味でも「日本人体質」なんだなぁ...と痛感させられる映画。巨大企業とか政治家や役人だからではなくて、それは僕たち自身の根底にあるもの。そしてそれらは学校や職場、もしくは同じマンションなんていう極々日常に溢れているもの...
そう言う意味でも胸が痛くなる人は多いと思います。
★★★★★
いやぁ...それにしてもキャストがスゴイ!凄すぎる!!
...っていうか画面に映っている人で知らない人が誰もいない!
普通あれだけの人が集まると最近観たハリウッド映画のように逆にバランスが悪くなると思うんですが、ものの見事に収まるべき所に収まっている。作品が持っている一体感がそうさせるのか何なのかはわかりませんが、圧巻です。
残念ながら残すところ全国で3館のみの上映になってしまいましたが、チャンスのある方は是非劇場に足を運んでみてはいかがでしょう。今さらながら行った僕が言うのもなんですが、だからこそ真実味があるかなと...(笑)。

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