Boolog A Go-Go!
石光 史明
VISUAL CONNEXION C.E.O
NY発のヴィジュアル誌、VISIONAIRE<ヴィジョネアー>の日本総代理店を営んでいますが、最近はもっぱら映画鑑賞家として「つぶやいて」います。昨年は自腹観賞232本! 今年も観まくるぞぉ~♪
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Kick it!
2010.05.11
1993年と言えば、ちょうどミラノからNYへと移り住もうとしていた頃。
折しも日本ではちょうどJリーグが発足されたあたりで、友達が電話かなにかでその盛り上がりぶりを伝えてくれていたのを、何となく覚えています。
そう、この頃日本にいればまたちょっと違ったのでしょうが、このチャンスを逃した上にアメリカに移住した自分にとっては、このスポーツに惹き込まれるまたとないチャンスを逃したのは言うまでもありません。
もっとも子供の頃からジャンルを問わずスポーツ観戦(というかスポーツそのもの)にあまり興味がないので、日本に居た所で結果は同じだったでしょうが、もう少し知識があっただろうにと思う事がしばしあります。
その後、たまたまチケットを貰ったので出かけたジーコの引退試合も、周りがうるさいので普通に大声で「どれがジーコ?」なんて言って友達に怒られたものです(笑)。
そんな僕ですから一昨日くらいからツイッターのタイムライン上で「日本代表」なんて結構な人数の人がつぶやいていたのですが、さっぱり何の事やらでスルーしていたので、家に帰って新聞を見て「ああ、サッカーの日本代表だったんだ!」なんて思っただけではなく、最悪な事に、あとひと月でワールドカップが開催される事を知ったのでした...
そんな僕がこまめにBIGなんか買って...
おまけにちょこちょこ当たっちゃって...
申し訳ない限りです(笑)。
原題は「Kicking It!」。
邦題からも分かる通り、全世界から集まったホームレスの選抜チームによる、国対抗のサッカーのワールドカップを追ったドキュメンタリー。
国籍を問わずホームレスの人達の抱える問題は、そうなってしまった理由も様々ですが、それぞれにお国柄が出ていてとても興味深く、単にボールをというだけではなく、それぞれの思いを、現状を蹴散らして行くという思いがこもっていると思います。
なぜかコリン・ファレルがナビゲーターとして最初と最後に登場しますが、逆にいなくても何も変わらないくらい中身が良く、とても良くできたドキュメンタリー...というかいない方がいいくらい。
まあキッカケは大事という事で(笑)。
★★★★★
正直、サッカーというものに興味を持ちました。
そして、内容的にも特に問題はないと思われるので、一度親御さん達がチェックした上でこれからサッカーを始めようと思っているお子さん、もしくは今サッカーをやっている子供達にも是非見てもらいたいなと思えた作品。
いま普通に蹴っているボールやプレーしているゲームが、とても恵まれている環境の上で成り立っているとうい事実を認識するというのは決して悪い事ではないと思います。
観て行くにつれて当然の事ながら「あれ日本は出ていないの?」という疑問が芽生えて来ると思いますが、日本では2004年のスウェーデンでの大会で初参加し、2009年のミラノ大会では「野武士ジャパン」として2回目の参加を果たし、現在はNPO法人ビッグイシュー基金のサポートのもと活動しているようで、この映画の配給収入の1%がビッグイシュー基金に寄付されるそう。
折しも最近ではよくテレビのニュースなんかで著名人が他国の貧困に喘ぐ子供とボールをで戯れる姿が映し出されています。
別にその事自体がどうのではなく、この映画にあるように、もし本当にボール1個で人々の人生を変える事ができるなら、是非とも自国の子供たちをチャンスを待っている若者達を支援し続けてもらいたいなと思ったのが素直な感想です。
この映画、文科省推薦にならないのが不思議。

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