Boolog A Go-Go!
石光 史明
VISUAL CONNEXION C.E.O
NY発のヴィジュアル誌、VISIONAIRE<ヴィジョネアー>の日本総代理店を営んでいますが、最近はもっぱら映画鑑賞家として「つぶやいて」います。昨年は自腹観賞232本! 今年も観まくるぞぉ~♪
visualconnexion.com
-
- ART [25]
- BBB9700 [6]
- Dying to eat [30]
- Gadget [36]
- Misc. [206]
- Movie '10 01-03 [35]
- Movie '10 04-06 [59]
- Movie '10 07-09 [62]
- Movie '10 10-12 [61]
- Movie '10 Misc. [6]
- Movie '11 01-03 [68]
- Movie '11 04-06 [54]
- Movie '11 07-09 [34]
- Movie '11 Misc. [11]
- あなたはVISIONAIREを知っていますか? [37]
- 取扱説明書 [1]
- 都内映画割引情報 [2]
- Movie '11 10-12 [34]
- Movie '12 01-03 [26]
- Movie '12 04-05 [28]
- Movie '12 07-09 [8]
- Movie '12 10-12 [3]
- Movie '13 01-03 [1]
- Movie '13 10-12 [1]
- Special [2]
- VIS [1]
-
- 2013年
- 2012年
- 2011年
- 2010年
-
-
A cube sugar...
2010.07.27
今までVISIONAIREには村上隆さんや奈良美智さん、荒木経惟さんやHIROMIX、FPM・田中知之さんに藤原ヒロシさん、そして建築家の伊東豊雄さんをはじめとする様々な分野からここでは挙げきれない沢山のアーティストの方々に作品を提供して頂いています。
その中でも個人的に特に印象に残っているのが、24号「LIGHT」に参加して頂いた、宮崎駿監督でした。
当時は日本での大成功を受けアメリカでも「もののけ姫(Princess of Mononoke)」が公開される直前で、セシリアから何とかコンタクトを取って欲しいと頼まれたのが始まり。
そもそもその手の業務を得意としなかった当時の自分としては、恐る恐るスタジオ・ジブリの番号を調べ電話を掛けたのでした。
電話に出た女性の方にVISIONAIREの説明と今回の依頼趣旨を一通り説明し、とりあえず何冊かサンプルを送らせて頂く事に。
後日改めて連絡をすると、担当の者に代わりますのでお待ち下さいとの事だったので待っていると、「お待たせしました、鈴木です。」と... そう、何を隠そうあのプロデューサーの鈴木敏夫さんその人だったのです!
まあ正直な話し、実はこの段階までジブリ作品を観た事は一度もなかったのですが、あれだけの一大プロモーションが展開されていたので否が応にも誰だかは僕でも即座に理解する事ができ、「まいったな」と思いつつも恐る恐る「光」がテーマという事から改めて趣旨を説明し、お願いをしようと思った矢先...
「石光さんはもののけ姫をご覧になりましたか?」と実に単刀直入な質問を浴び、危うく「はい」と嘘をつきそうになったのですが、経験上それが得策ではないと即座に判断した僕は素直に「すみません、まだ観ていません」と申し上げると、「観て頂けると分かると思うのですが、今回の光のテーマにピッタリなシーンがあるんですが、それで良ければ作品を提供してもいい」とのお言葉。
もちろん内容は記憶を辿ったものですが大まかの趣旨としてはこの通りで、僕からしてみれば半ば無理だろうくらいに思っていたものですから、天にも昇るほど嬉しかった事を今でも鮮明に覚えています(笑)。
人生初、ジブリ作品を劇場で鑑賞。
「とても面白かった。」というのが正直な感想。
後から知人の話しを聞くと、ジブリファンからすると物足りないという意見もあるようですが、僕的には何も押し付けがましいところがなくて好印象。
志田未来のアフレコがあまりにも自然でビックリすると同時に、競演のベテラン女優さんの薄さに辟易すると同時に、表情がないだけに演技力(表現力)がモロに出てくるんだなと言う事を改めて実感しました。
★★★★★
強いて言えば「音」に対するスケール感がイマイチ良く分からなかったかな...と。
アリエッティたちが発する音と人間界に存在する音の対比が曖昧で、体長などの実寸の差よりも戸惑ったのも事実。
ただ大人達が楽しめるというのも収益上は大切だとは思いますが、夏休みを迎えた子供達がジーンとくる、そして共感できるであろう作品には間違いない訳で、そこには大人の野暮な気持ちなどは入る隙間もないわけです...まるでお手伝いのハルさんのように。
但し、館長絡みか出資比率か何かは知りませんが東京都現代美術館での展覧会やニュース番組での特番など、作品の趣旨とは違った意味での大人の事情の匂いがプンプンするのは個人的には如何なものかなと...
少なくともアートとプロモーションの区別はするべきだと僕は思います。
まあ、だからそこ存続しているのかもしれませんが...


※コメントは承認されるまで公開されません。