Boolog A Go-Go!
石光 史明
VISUAL CONNEXION C.E.O
NY発のヴィジュアル誌、VISIONAIRE<ヴィジョネアー>の日本総代理店を営んでいますが、最近はもっぱら映画鑑賞家として「つぶやいて」います。昨年は自腹観賞232本! 今年も観まくるぞぉ~♪
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Do you love what you feel?
2010.07.29
もしかしたら以前も書いたかもしれませんが、僕が高校生くらいまでは大好きな異性がいた場合、仮にその人の家の側で(塾や部活で遅くなって)帰ってくるのを待っているという行為は普通とは言わないまでも、どちらかと言えば「すごく好きなんだね」というプラスの要素で受け止められていたはずです。
つい先日も中学からの友人と話していたのですが、好きな女の子の家に電話をしていかに相手の父親の壁を越えるかがまずは勝負だったように、コミュニケーションひとつを取るにも経験と工夫とそれなりの想像力が必要だったあの頃。
それが大学生の頃からか携帯電話が普及し、いつしか携帯メールが当たり前となり、ブロードバンド環境が整うにつれ人々の関係性が希薄になった結果、そのような行為は「ストーキング」と称される、見方によっては寂しい世の中になってしまいました。
何か深く考える(=愛する)事もなくなった分、カジュアルに(=傷つける事も無く)済ませてしまうというか...
そう考えるとポケベルって言うのは、もう少しポジティヴな文明だった気がしませんか? だって限られた文字数、下手をしたら数字の組み合わせだけでどれだけの思い(想い)を伝えられるかが勝負だった訳ですから、デジタルなんだけど暖かかったんだなと、ふと思ったりして..
あれ? もしかしてフイナム読者の方には既にポケベルを知らない世代に突入しちゃってます...か(汗)?
史上最悪の邦題の裏に隠されたはかなくも美しいラブストーリー。
ヴァンパイアという絶対に相見える事のできないものを対象に据える事で、「かなわぬ恋」のはかなさや愛おしさを、デジタル世代にも受け止めやすく表現しているところは秀逸。
80年代の北欧の田舎町を舞台に据えた事によって、人々の粗野で暴力的な内面を上手く引き出し、二人の純愛さを実に自然に強調していると思いました。
★★★★★
それにしてもかなり神経質な監督なんだろうなあ...と思わせるほどに様式美を貫く姿勢は立派。大抵あそこまでこだわると途中でボロが出るか、そっちだけに集中して話しがおろそかになるのですが、その心配は皆無。
始まってからずっと心に浮かんでいたのは、僕が大好きな十和田市現代美術館に展示されている、ハンス・オプ・デ・ピークという、その中でも一番好きなベルギーのアーティストの「Location(5)」というインスタレーション。
色と良い質感と良い、初めて訪れた時に「この中にずっといたい」と思ったのと同じ感覚に陥ってしましました。
但し、最後のプールのシーンはなくても良かった気がします。
理由も必要性も分かりますが、あそこまで我慢したんだからもうちょっと違ったアプローチがあっても良かったのではないでしょうか。
でも最後の最後...というよりも、きっと帰り道の途中で「ああ、そうか、そういう事だっ!」って再認識する事もあったりして(笑)。
受け止め方を間違うとまったく面白くない映画かもしれませんが、キチンと気付けると後からグッときますよ。 皆さんもぜひ主人公の驚くような透き通る肌の白さに振り回されてきて下さい!
あ、それはそうと映倫さん(?)。さすがに2010年に▽はないでしょう?
せめて♡くらいにしておけと私は言いたい。
さてと、ようやく作品も観てブログもアップしたので、これから蔡さんのブログをチェックしてみたいと思います。書く前に読むと意識しちゃうんで、ずっと我慢してたんですよね。どう思ったのかなあ...気になる(笑)。
ハリウッドでのリメイクも決定しているようなので、乞うご期待です♪
久々に原作
を読んでみたくなりました。それくらい話しが良く出来ています。
オフィシャル・サイトのファビコンも洒落てて◎。


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