Magic wands...

2010.08.16

皆さんも子供の頃にお気に入りの絵本があったかと思います。

僕の一番のお気に入りは、33回転のレコードが2枚と絵本が一緒になったもの。

いわゆる読み聞かせものなのですが、ストーリーテラーの人の声やクラシカルなBGM、そして声優さんの声が印象的で、何度も母親に頼んで聞かせて貰っていたのを覚えています。

もっとも、今となってはそこが彼女の狙いだった事は明らかなのですが（笑）、当時はそんな事とはつゆ知らず何度も最初から聞きたいとねだっていた位なので、お話しの方も相当面白かったと記憶しています。

なんて書き出してみたののの、実は今日の作品を観るまでその絵本の事を思い出した事はありませんでしたが、主人公の少年が覚えたての魔法を操って掃除を始めたシーンを観た瞬間に急に僕の脳裏にその時の情景が浮かび上がったのです。

税金滞納など、最近はハリウッド・スターらしからぬ話題でしかお目に掛かることのなくなった我らがニコラス・ケイジ主演の最新作。

ディズニーがこの時期にメインで持ってくるのですから、ある意味それ以外のダークな所はないというお墨付きをもらったようなもの。まぁ税金が払えないっていうのはよくある話なんで、実際はどうでもいいのですが...（笑）。

作品としては誰もが楽しめる娯楽作品ですが、別に彼がメインキャストである必要はなかったかなと。これだけの規模でかつディズニーであるならば、個人的には「ナショナル・トレジャー3」を作ってほしかったかなと。

★★★★★

ちなみに実家に電話して尋ねたところ、冒頭のお話しは奇しくもこの映画と同タイトルでフランスの作曲家ポール・デュカスが作曲した「交響的スケルツォ魔法使いの弟子（L'apprenti sorcier, scherzo symphonique）」でした。

そして余談ですがあのディズニー・アニメの不朽の名作「ファンタジア」はこの作品をもとに作られたって知って、さらにビックリというか妙に納得です。

...っていうか、納得ですよね（笑）？