Boolog A Go-Go!
石光 史明
VISUAL CONNEXION C.E.O
NY発のヴィジュアル誌、VISIONAIRE<ヴィジョネアー>の日本総代理店を営んでいますが、最近はもっぱら映画鑑賞家として「つぶやいて」います。昨年は自腹観賞232本! 今年も観まくるぞぉ~♪
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Simplicity...
2010.08.14
まあ「派」って付くくらいなので絵画におけるひとつの傾向を指すのかな?なんていう気はしても実際のところはサッパリなんて人も多いのでは?
何を隠そう僕自信も絵画にはほとんど興味がないので知らなかったのですが、調べてみたところ(詳しくはWikiを見てもらうとして)大枠としては19世紀から20世紀にかけて存在したもので、本業は別にありキチンとした絵画の教育を受けずに絵を製作していた人の事を指すようです。
つまり片手間や趣味程度にたしなんでいたものが認められたというニュアンスのようで、代表的な作家としては有名なルソーもその一人とか。
そして、この映画の主人公もそんな「素朴派」の一人に数えられる人物のようです。
ピカソやルソーを見出だしたドイツ人の天才画商ヴィルヘルム・ウーデが間借りした家の家政婦をつとめていたのが主人公セラフィーヌ・ルイ。
彼女の純朴までに色に、そして描くこと対してこだわっていく様は、絵画に興味のない僕をも充分に魅了しました。
「セラフィーヌの庭」
ここ最近の岩波ホールで上映された作品ではかなりの高得点。
はじめは映画としての完成度が高いからこそ2時間強の時間を耐えうる事ができたのだと思っていましたが、ヴィルヘルムがその才能に気付き、画家として大成していくプロセスや周りの人や時代背景など、彼女の人生そのものに釘付けになっている事に気づいたのです。
とても上質で時間が経てば経つほど心にしっかりと残る作品です。
★★★★★
ただ残念なのがここのお客さんの質。
場所柄なのか作品故なのか比較的高齢の方が大半を占めるのですがとにかくマナーが悪いというか、「礼を言えない」「謝れない」かと思えば上映中にはとにかく「よく喋る」と実に目に余るもの。
確か相撲だったかプロスポーツ選手にマナー教室のような事をしていたと記憶していますが、更なる高齢化が進む前に円滑な社会作りのためにも、できるだけ早い段階で地域や行政が手を打つべきだと思うのは僕だけでしょうか?
一昔前の気難しいお年寄りとは明らかに違う方が多すぎます。
あ、ちなみに日本で言うと山下清さんが「素朴派」に入るそうです...
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