Boolog A Go-Go!
石光 史明
VISUAL CONNEXION C.E.O
NY発のヴィジュアル誌、VISIONAIRE<ヴィジョネアー>の日本総代理店を営んでいますが、最近はもっぱら映画鑑賞家として「つぶやいて」います。昨年は自腹観賞232本! 今年も観まくるぞぉ~♪
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Uncensored
2010.08.01
映画における性的表現や暴力的な描写に関して、ことあるごとにその疑問点をこのブログでも書いてきているのでご存じの方も多いかと思います。
とはいえ、別に僕個人は学級委員長的な模範的なモラルを持ち得た完璧な人間ではないし、こと性的云々に関して言うのであれば小学生のころから「エロ光くん」と呼ばれていたくらいなので、その程度の程は伺い知れるかと思います。
唯一暴力的な表現に対する意見としては、小学校高学年くらいの子供でも未だにサンタクロースの存在を信じて1年間楽しみにしている子供達がいる限り、大人の常識で「これは作り話」的な理路整然とした解釈は通用しない...というよりも、「映画でやっていたからコレくらいはOKでしょう」という非常識の形骸化による犯罪を防ぐためにも、ある程度の事はキチンと規制すべきというのが個人的なスタンスです。
じゃあそのエロ光君と呼ばれたまでの僕が何故に「性的描写」=「主に性器の露出」に関してこだわるのかと言えば答えは簡単。
僕はこの法律故に今まで1億円以上の売上を棒に振っているからに他なりません。
NY発のアート本を扱う宿命とでもいいますか、ちょっとした量を個人(並行)輸入しているのとは違い、あくまでも総代理店として相当量を輸入する上で16年前に決めた事が1つだけあります。
難しい事はともかく、簡単に言うならば、「自分がおかしくなって自分の性器を露出する事で捕まるならともかく、絶対に他人の性器の露出では捕まりたくない(=輸入しない)」という一点のみでした。
そこにはそれがアートであるか否かの議論は関係ありません。
日本が法治国家である以上、法律を遵守するしかないのです。そしてその事に納得がいかないのであれば、声を上げるなり何らかのアクションを起こさない限りは、アートでもなんでもない、ただの法律違反でしかないわけです。
ただ実際には輸入する側と税関、またそれが流通する国内における警察との間による見解の相違や法律(常識)の形骸化によって、受け手である消費者からしたらすでに解禁になっていると思っていた事が実際には法律違反だというのは良くある事。
実際、最近も著名な写真家が書類送検される事件があったのは記憶に新しいかと思います。
読者からしてみれば「へぇ、それもダメなんだ」という程度なはず...
ただ、僕も新聞やニュースは細かくチェックする方なのですが、今日に至るまで日本国内においてオチ◯チ◯丸出しの映画を上映する事が合憲だと知りませんでした。
皆さん!少なくとも2010年8月1日現在の日本国憲法ではオチ◯チ◯丸出しの映画を上映する事が合法になったようですよ!だって単館とはいえ、天下のTOHOシネマズが日比谷で上映するくらいですから間違いないはずです。
そうでなければ、これって大手スーパーが都内の1店舗に限って産地を偽装して鰻や牛肉を売っているのが合憲だというのと何もかわらないですよね!?
革命的なオチ◯チ◯丸出しの映画は同時上映の「アイスバーグ」の方。天下の映画倫理委員会(映倫)さんもこのように認めているので間違いはないはず。
曰く「自然なヌードではあるが正面撮りを含む男性器の描写が比較的長い間みられ、標記区分に指定します。」だそうです。
まぁくだらないオチ◯チ◯丸出し映画に関する法律上の真偽の程はともかく、作品そのものはシュール過ぎてはまらない人には全く理解できない世界なのかなと。実際2本立ての休憩時間で帰る人や、2本目のルンバで帰る人も...
個人的には全体的に3分の2近くはカットして短編に編集し直した方がテンションを保てると思います。長いというかしつこ過ぎ。
あ、基本的に今日の作品は違法だと思われるので、無星。
どうしてもというなら、ルンバだけ☆☆☆☆☆。
でもいずれにしても、これをお洒落っぽい感じで評価するのは相当無理があると思います。好みというか、どこが琴線に触れるかとという問題ですかね(笑)。


これまでも「ワイルドシングス」だったり「エニイ・ギブン・サンデー」だったりハリウッド映画でも男性器にボカシ無しで日本公開されてますから、なにを今更という感じの話ですよ・・・。
http://www.eonet.ne.jp/~hokutoshichisei/nocut.html
そう、確かに「なにを今更という感じの話」なのです。
僕としても「大手配給会社が何をしているんだ!」的な警告を発している訳ではありませんし、この映画以外にも丸出し映画があるのも分かっています。
ただこの映画以上に芸術的な作品が「たかが陰毛」を露出しているのだけなのに修正を加えているのに対して、この作品では「性器丸出し」がまかり通っている現状を問題視しているのです。
つまり、世の中の風潮が「今更」という感じならば、大手を振って丸出しにできるようにするべきだと言っているのです。
芸術的とか少しだけだからとか、それこそ根拠のない都度ごとの主観に頼らざるを得ないのはおかしいと。
改めて見せるなら見せる。ダメなら徹底してダメにすればいい。
そうしないと、他もやっているからといってやった若いアーティストが捕まったところで、だれも気づきもしないでしょう。それこそが大手のすべき事ではないかと。
それをインディーズ系も合わせて(別に問題になるほど観に来ないだろう=公に指摘するやつもいないだろう的に)いつまでもコソコソするから、見解(解釈)の相違とか、どうでもいい芸術論みたいなあやふやな議論に終始するのはもう辞めればいいという意見を書いたまでです。
時代遅れなのではなく、それならば合憲にして堂々と、そして新たなルールを設けるべきだと思います。
何を今更ではなく、法治国家日本に於いて未だに合憲ではないと言うことを認識すべきだと思います。