Boolog A Go-Go!
石光 史明
VISUAL CONNEXION C.E.O
NY発のヴィジュアル誌、VISIONAIRE<ヴィジョネアー>の日本総代理店を営んでいますが、最近はもっぱら映画鑑賞家として「つぶやいて」います。昨年は自腹観賞232本! 今年も観まくるぞぉ~♪
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Itching for a scratch! 3
2010.10.07
ミラノを発つ際に今まで買い集めていたレコードを全て売り払った経緯から、この時買ったSL-1200MkIIもUREI1620も単に写真を買うのと同じような感覚で購入したのですが、何日もすれば目の前にある機材を使って見たいと思うのはもはや必然で、それを回避するのがまた一苦労(笑)。
でも散々悩んだ葛藤した結果、遂に誘惑に負けてしまった僕はその友人に連れられ1st Ave.とE.3rd.の角にあるJOE CLAUSSELLがまだフツーに働いていた頃のDANCE TRACKSというレコード屋に向かったのでした。(ちなみにこの友人、のちにA-1Recordsで店員もしていたのでご存じの方もいらっしゃるかもしれませんね)
そもそもミラノに行った時点で僕のレコード事情(もしかしたら音楽事情?)はかなり雲行きの怪しいものになっていたので、正しい場所に行ってとりあえず今一番オススメなのを1枚買って帰れば多少気持ちも落ち着くであろうという、まぁ浅はかな考えですよね。
ちょうどその時にJOEが店内で回していたので友人がリクエストしてかけてもらったのがgypsyの「funk de fino」という曲。針を落として数秒で即決。そして速攻で帰宅して聴いたのは言うまでもありません。後に通っていたDavid Mancusoが主宰するLOFTでもかかる度に懐かしく思ったものです。
※この曲はYoutubeにもアップされていますが、再生回数が一番多いのがこのバージョンで10分以上あるいかにもDavidが好んでかけそうな起承転結のある名曲です。
まぁ普通の流れだとこの後はなし崩しにレコードを買い漁って行ったかのように思われるかもしれませんが、やはり10代からのコレクションを売り払ってしまったという喪失感と共に、いずれは帰国する事を考えればそう簡単に手を出すまでには至らなかったのです。
ですから自分でも思ったよりも長い間、最初にDANCE TRACKSで買った数枚のレコード以外はその友人がたまに持ってきては機材をいじって帰るという、ある意味平和な時期がふた月ほど続いたのですが、年末になり休暇で日本に帰る事になった際にスティーヴンからいない間部屋を貸して欲しいと頼まれたのでした。
聞くとロンドンに住む友人がクリスマスの間NYに来るとの事で、特に断る理由もないですし向こうの人は結構こういう短期間の間サブレット(又貸し)する習慣があるので二つ返事でOKしたのです。
ちなみにその彼の名はPaul Davisといい、その1年後くらいに初めてロンドンで出会う事になるのですが、今ではVISIONAIREのロンドンにおいての僕のような立場にある人間です。
そう、この彼の存在こそが僕のバイナル・ジャンキーへの道を完全に開いてしまったのでした。
....という事で明日へと続きます(笑)。
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