Boolog A Go-Go!
石光 史明
VISUAL CONNEXION C.E.O
NY発のヴィジュアル誌、VISIONAIRE<ヴィジョネアー>の日本総代理店を営んでいますが、最近はもっぱら映画鑑賞家として「つぶやいて」います。昨年は自腹観賞232本! 今年も観まくるぞぉ~♪
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He's back!
2010.12.01
不思議と一度覚えた歌ほど忘れないもので、それが子供の頃ならなおさら。
実際今でも小学校の校歌も卒業以来一度も同窓会に出た事(正確に言えば呼ばれた事?)もなければ訪れた事もないのにスラスラと歌えてしまうから不思議。
中学からは私立の一貫校だったので校歌はもちろん、キリスト教の学校だったため賛美歌にはじまり、特に合唱に力を入れていたので「君が代」もいまだに当時のパート(ベース)で歌いますし、ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデルの名曲「ハレルヤ」も普通に歌えてしまいます。あ、いま頷いている人は間違いなく同窓ですね(笑)。
それぐらい特色のある学校でしたがこと賛美歌に関しては知人の結婚式のミサなどでカードを見ることなく歌えるのは結構悪い気分がしないのも確か。なぜかちょっと教養があるように見える気がするのです。
ただ子供の頃に覚えたものには習ってもいない英単語や歌詞が含まれているので、大人になってからその意味にはたと気付いて驚かされるものも少なくありません。
その筆頭が「巨人の星」の主題歌。
今のように絶対にタイアップではないのが明らかな軍歌調の暗い歌ですが、その一節に「思いこんだら試練の道を行くが男のど根性」という有名なくだりがあります。
今でこそなんでもない歌詞ですが、実はそのスパルタ野球道をテーマにした作品だったために当時小学生の僕は「重いコンダラ」という何か特殊な器具を付けて試練の道を行くが男のど根性だと真剣に思っていたのです。で、そこに気付いたのが下手したら20歳近く(だってそれまで歌うこともないんで)だった気がするのですが...
いや、そんなバカなと思う方もいるかと思いますが、ツイッターを始めてから数ヶ月に一度はこの話題がタイムライン上の全く関係のない所で話題になるので密かに胸をなで下ろしているのは僕だけではないはず(笑)。
でね、今日この作品を観ていて(当時のように歌はないんですがメインテーマは同じ)最後に行くにつれて気付いたんです。あれ?これ歌詞のまんまじゃん?って(笑)。
そのツイッター上でもなんで「宇宙戦艦ヤマト」じゃないんだ!なんてツイートも結構見受けたんですけど、そんなつまらないことはどうでもいいくらい良くできてます(笑)。
なんていうんですかね、いままでの邦画、特に特撮ものにありがちなスカスカ感がまったくない。キャスティングにしてもしかり、賛否両論でしょうが、個人的にははにかんだり鼻を膨らます演技を除いてはキムタクはハマリ役だと思いましたし、原作を知っている以上、観ながら色々考えたんですが他に誰も当てはまらない。
確かに相手役の黒木メイサに関しては「森雪」ってくらいですから色の白さでは一時期名前の挙がっていたエリカ様?かもしれませんが、スラッとした感じには黒木メイサに軍配。ストーリーが進むにつれいい感じに。あの辺りはリアルタイムで原作を知らない世代の強みなのかなと。
★★★★★
12月1日の映画の日にあわせて水曜日公開というイレギュラーな手段をとらずに、2週間公開を遅らせて「トロン」に当てても充分に戦える映画です。
もちろんあちらも凄そうですが、こちらも負けていません!
あととにかく終盤あちこちから聞こえるすすり泣きが凄かった。
いつも言っている事ですが、観ず嫌いをしたら損しますよ(笑)。
皆さんも是非!
海外のSFファンにも是非観てもらって感想を聞きたいなぁ...と本気で思える作品でした。あ、あと池内博之が良かった。
それにしても冒頭の主題歌の話ですけれど、時代を感じますよね。だってストーリーをニュアンスで匂わすどころか、最初から順を追ってキチンと説明してるんですから(笑)。もちろん途中までですが、観ていてそこに気付いてビックリしましたもん。
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