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石光 史明VISUAL CONNEXION C.E.ONY発のヴィジュアル誌、VISIONAIRE<ヴィジョネアー>の日本総代理店を営んでいますが、最近はもっぱら映画鑑賞家として「つぶやいて」います。昨年は自腹観賞232本! 今年も観まくるぞぉ~♪visualconnexion.com

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石光 史明
VISUAL CONNEXION C.E.O

NY発のヴィジュアル誌、VISIONAIRE<ヴィジョネアー>の日本総代理店を営んでいますが、最近はもっぱら映画鑑賞家として「つぶやいて」います。昨年は自腹観賞232本! 今年も観まくるぞぉ~♪
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Experimental?

2011.03.22

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前から思っていたのですが昨日ご紹介した「監督主義シリーズ」しかり、案外ハリウッドの大作などを撮っている監督さんが「本当に撮りたかった」とか「すべての規制を取り払って」なんて形容されるものってビックリするほど暗かったり、オタクっぽかったりする印象があります。

つまり、下手すれば今まで観た作品と全く違った印象を受けるものが多いのも確か。

でもこれがファッションなんかだとそこまで違和感がないというか、掛け持ちする各ブランドやメゾンの色に新たな生命を吹き込みつつも、自身のブランドのアイデンティティは守りながら「らしさ」を出して行くという全く違った印象を受けるのは気のせいでしょうか。

もちろん基本的にはデザイナーの独壇場というか、映画と違ってそれを演じる俳優陣など外的要因がないから可能なのかは不明ですが、1500円程度の消費で済む映画の観客よりも、それ以上に高価であろうブランドのアイテムを直接所有できる消費者の方が逆に裾野が広くて熱狂的というのも面白いですよね。

そうは言えど既存のシステムに不満を抱くのはどこも同じで、VISIONAIREだってスティーヴンがDetail誌で働いていた反動がキッカケですし、沢山の俳優さんたちが自らメガホンを取って監督業に挑むのも同じ理由からでしょう。

ただ個人的には全く違った側面(下手したらタダの自己満足)に付き合うよりも、ある程度いままでの作品らしさを見せつつも所々でハッとさせられる意外性が心地よい気がします。

「本当はこんなのもできるんだよね」って言うのは、さりげなければさりげない程に余波を残すというか、効果的だと思うんですよねぇ...

この作品のように(笑)。


ジョージ・クルーニー、メリル・ストリープ、ビル・マーレーにジェイソン・シュワルツ、ウィレム・デフォー、そしてオーウェン・ウィルソンが声優として参加したのも納得。

みんな関わり方が上手いなぁ...と。

★★★★★

「ダージリン急行」のウェス・アンダーソン監督が魅せる、全編コマ撮りの87分!
正直子供向けではありませんが、見応えのある、そして思わず笑ってしまいつつも単なる悪ふざけとか内輪ネタで終わっていない辺りはさすが!

小粒だけれども最高の質を持つ宝石のような作品です。

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