Go West!

2011.05.03

ウチのオヤジは大学を卒業して東京の某ラジオ局に入社し、20代の一時期大阪に転勤になったそうですが、とにかくイヤだったようで2回目の大阪転勤を命ぜられたのを機に退社し、転勤のない某テレビ局の開局と同時に転職したほど（笑）。

だから当然と言えば当然なのですが、とにかく僕自身「関西」という場所に全く縁がないのです。実際のところ生涯において神戸に至っては1回、大阪で4回、京都に関しては海外からのゲストのアテンドという事や仕事もあったので限りなく行っていますが、それでも初めて訪れたのは15年くらい前とつい最近の事。

でもその割にはなんばグランド花月にうめだ花月もちゃんと回ってるのは我ながらスゴいと思うんですけどね（笑）。

いや、僕の場合は嫌いっていうのは全くないんですよ。

単に仕事もなければ知り合いも（正確に言えば唯一の友人も今はバリ島でホテルを営んでいたりと）いないっていうだけなんですけどね（笑）。

でもそんな僕の記憶に残っているのは新地にある当時父親が良く行っていたというクラブ。

それこそオヤジが通っていたのなんて何十年も前の話しなのに、それから何十年経っても毎年年末になると大阪にすら行ってもいないのに「忘年会パーティーの石光さんの景品です」って必ずお歳暮を贈って下さっていて、母親がいつもお礼の電話をしているのを覚えているので、何かとても暖かい、そんな印象のある所です。

正直最初はキツかったかなと。

...っていうか、中谷美紀が全然関西っぽくないんですよね。当然と言えば当然なんだけど。それと宮本信子さんもどうにも関東っぽいから（ちなみにお二人は東京と北海道の出身）感情移入ができない。

ところが勝地涼と谷村美月のストーリーが重なりだした辺りから俄然良くなりだして、女子高生を演じた有村架純の話しがまたとにかくいい。

ただ人々（ストーリー）の重なりに重点が置かれ過ぎていて気が散りやすいのと、義理人情の表現が妙に押し付けがましいというか説教臭いのがもっったいないかなと。

★★★★★

メインキャストよりもサブキャストが断然輝いている作品。

そして誰が何と言おうとベストキャスティングは玉山鉄二！とにかく良かったし、グッときた！

彼と有村架純のストーリーと前述の勝地涼と谷村美月がいなかったら間違いなく☆な作品。それほど若手が際立って良かった...というよりそれだけで観る価値アリ。

でもキャストの9割方が関西出身なのに、それっぽく感じなかったのはそれが普通なのか、それとも皆さん東京の生活に慣れてしまったのか、はたまた吉本芸人さん達の威力のスゴさなのかは、知人がいない僕には永遠の謎なのでしょうか（笑）。