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石光 史明VISUAL CONNEXION C.E.ONY発のヴィジュアル誌、VISIONAIRE<ヴィジョネアー>の日本総代理店を営んでいますが、最近はもっぱら映画鑑賞家として「つぶやいて」います。昨年は自腹観賞232本! 今年も観まくるぞぉ~♪visualconnexion.com

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石光 史明
VISUAL CONNEXION C.E.O

NY発のヴィジュアル誌、VISIONAIRE<ヴィジョネアー>の日本総代理店を営んでいますが、最近はもっぱら映画鑑賞家として「つぶやいて」います。昨年は自腹観賞232本! 今年も観まくるぞぉ~♪
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They knew it!

2011.05.22

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3.11の震災以降、我が家の近くのあるお店の店頭に「節電中ですが営業しています」という張り紙を見かけるようになったのですが、どうにもこうにも違和感が。

いや、店主からしてみれば「日中なので店内の電気を節電のために消しているけれど、潰れちゃった訳じゃないしちゃんと営業していますよ!」っていう事なんでしょうが、震災後の節電対策はおろか、震災前でも客が入っているのを見た事がなくて「良くこの店やってられるなぁ...」って毎日通りかかる度に思っていたくらい。

それが震災後の節電ムードに便乗したかのごとく、取って付けたかのようなこの張り紙。

何か自分の店の不景気を災害(に関連しての節電や自粛ムード)のせいにしている所って結構多くないですか?「いやあれ以降結構キビシくって」なんて言ってるのを聞くと、つーかそれ以前からヤバかったんじゃないの?なんて思ってしまうのです。

同じように今から3年前の2008年9月に起こったアメリカの投資銀行、リーマン・ブラザーズの経営破綻を端に発したとされる世界的な不景気も我が国では「ほら、リーマンショック以降外人さんが遠のいちゃったでしょ」って言うフレーズも3年の年月を経るとさすがに信憑性が薄れたと思った(であろう)矢先の原発騒ぎ。

皆さんの周りでも「ほら、原発以降外人さんが遠のいちゃったでしょ」って言うフレーズ、間違いなく10回以上は耳にしてますよね(苦笑)。



日本で言えばバブル期に公開されたマイケル・ダグラス主演の「ウォール街」を彷彿とさせるようなオープニングタイトルに、マット・デイモンのナレーションに乗せて容赦なく次々と掘り下げられる真実。

先日のアカデミー賞で長編ドキュメンタリー賞を受賞したのも納得。
この手の作品でありがちな、単に勢いで体当たりした感やアンチ金の亡者的な「それ単なるひがみじゃないの?」っていうのがないのが◎。

★★★★★

この作品を今の原発、東電問題にその後の対策に置き換えた場合、ここまで当事者たちが細心の注意を払いながらとは言え、自分自身の言葉で語ってくれる事がこの先もあるのでしょうか?

もちろん出演や回答を拒否した人たちはいましたが、日本の週刊誌の記事にありがちな「期限までに回答を得る事はできなかった」というのが無いのには、変な話ですが好感を覚えたほど。

確かに難しい題材だけに途中睡魔が幾度となく襲ってくる可能性は否めませんが、挑発的で偽善的なドキュメンタリーではなく、キチンとエンターテインメント性を感じる編集など、観終わった後の満足感は最近ではピカイチかなと。

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