Boolog A Go-Go!
石光 史明
VISUAL CONNEXION C.E.O
NY発のヴィジュアル誌、VISIONAIRE<ヴィジョネアー>の日本総代理店を営んでいますが、最近はもっぱら映画鑑賞家として「つぶやいて」います。昨年は自腹観賞232本! 今年も観まくるぞぉ~♪
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A metaphor...
2011.06.29
東急ハンズやロフトの長年に渡る頑張りもあってか、最近は都内にも大型ホームセンターを見かけるようになり、より一層DIY(Do it yourself)、つまり「出来る事は自分でやる」という事が根付いてきた感があります。
とは言っても昔から◯◯屋さんなんていう専門職の人たちが台頭する事ができた時代と職人気質が忘れ去られるのは残念な気がしますが、実際自分もNYに行くまではせいぜい学校の工作で本棚を作った程度。
それがNYに移った途端に友達の家のペンキ塗りを手伝ったり、遂には2軒目に住んだSoHoのGAGOSIAN(現ADIDASショップ)前のロフトは大工さんを雇いつつも予算がなかったので自分も手伝うのを条件に、235平米のフロアスルー(要するに156畳の1ルーム)に小さな部屋を2部屋作ったのですが、これが楽しいのなんの!
アルミのフレームで骨組みを作って、そこに石工ボードを打ち込んで繋ぎ目にテープを貼って、その上からパテを塗ってヤスリをかけて繋ぎ目を消して、最後に塗装を施せばどこからみても普通のお部屋。
でも案外こういのが海外、特にアメリカにアパートを借りて住むって言う醍醐味の一つだと思うのです。基本的に壁紙ではないので好きな色に塗るだけでも随分印象が変わるし、出る時には元通り白くしておけば文句も言われない。
内装だけじゃなくて、アンテナくらいなら自分でするし、変な話国土が広いので日本のように電波塔という概念がないからケーブルが普及していて、日本と同じように通常ケーブル会社と契約して工事をしてもらってお金を払ってボックスを借りるのですが、(今は知りませんが)結構これを電柱から直接家へと違法に引き込んでる人がいたんですよね。
もちろん全く悪気もなくなんですが、こういう事(どちらかと言えばアメリカ社会あるある的な要素)を知っているかいないかで全く楽しみ方や意味合いが違ってきてしまう事って結構あるんですよね。
「メタルヘッド」
この映画の原題でもあり、ジョセフ・ゴードン=スミット演じる主人公の名前である「Hesher (へシャー)」の人格そのもののような作品でありながら、実は現代アメリカ社会を凝縮したような作品。まさにメタフォー。
トレイラーや彼の外観やメタル感に目が行ってしまいそうだし、逆にそれで敬遠されてしまいそうな作品ですが、どこにもB級的要素がないのがスゴい!
★★★★★
普通に考えればナタリー・ポートマンに惹かれて観たいと思っている方も多いかと思いますが、その名前が必要ないほどにいい作品。もちろん彼女のアピアランスは物語上絶対必要なのは言うまでもありません。
ただ冒頭にも言ったように、ハリウッド系大作にある全世界共通の認識がある世界感(たとえそれがハリポタのようなSci-Fi的なものでも)を持った作品なら一度も海外に行った事がなくて英語が喋れなかったとしても充分に楽しむ事ができますし、同じヴィジョンを持つ事ができるのでしょうが、この作品はそのバックグラウンドにある人種や言葉と言った文化的側面や生活習慣をしらないと充分に共感できない気がするんですよね。
この作品でいえばFxxxとかのFワードだったり、その服装や破天荒な所だけが面白く映ってしまうから笑うポイントが違ってしまう。かといって微妙な間合いだったり、言葉遊びだったり...「あるある」的な部分を全部説明すれば面白いのかと言えばそうでもないだろうし...
あ、でも何も知らなくても、十二分に楽しめますよ!
何せ昨日に引き続き、この作品も上半期ベスト10に入る勢いなんで(笑)。
おまけにラストで泣いちゃったし!!!
オススメDEATH!
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