Art'n commerce... - Boolog A Go-Go!（石光史明）

実は昨年度からここの友の会の会員になって恩恵を受けているのですが、会期ごとに送られてくる案内もその楽しみのうちのひとつ。

もちろんメルマガなんていうのもあるんでしょうが、ついつい見落としがちなってしまうんですよね。いや実際のところ、そのうちDMの方が効果的なんて逆転現象があってもおかしくないかも。

でもそれくらいこの展示のチラシは素晴らしかった！

もちろん百聞は一見にしかずですが、コーティングされたそのチラシは見事にエキシビションの全貌にリンクし、僕を導いてくれました。

そして、これまた先日訪れたエキシビションをご紹介。

こちらは2月から東京ミッドタウンの21_21で開催されている「倉俣史朗とエットレ・ソットサス展」。

いやぁ、とにかくこの画像にもあるアクリルの中にバラの造花が注入された「Miss.Blanche」は当時死ぬほど欲しくて、母親に金を貸してくれてとまでお願いした代物。あの時買えていたらなぁ...なんて常に思う名作中の名作！

56脚（91年に亡くなられた倉俣氏の享年と同じ）しか存在しないので、'97年にクリスティーズのオークションで89,000ドルで落札されたという事ですから、14年後の今日における価格なんて考えたくもないくらい（笑）。

でもこれが４脚もそろっている所が見られるなんて、滅多にないチャンスですよ！

やっぱり見る事ができるなら本物を見ないと！

微妙に違うバラの配置なんかも興味深いですし「当時はアクリルを型に注入する際に気泡が入らないようにするのが大変だった」というスタッフの方のインタビューをどこかで読んだ記憶があったので、長い時間マジマジと凝視してしまいました。

ちなみに彼のデザインで有名な椅子のひとつでもあるワイヤーで創られた「How high the moon」は前述のMOTの常設展を入った正面に（あくまでも作品を体験する際の椅子として）展示されていて、もちろん実際に腰掛ける事ができるので六本木に行ってから大江戸線一本でMOTに出掛けてみるのも一案かもしれませんね。

ちょっと六本木のはお子さんには退屈かもしれませんが...（笑）。