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石光 史明VISUAL CONNEXION C.E.ONY発のヴィジュアル誌、VISIONAIRE<ヴィジョネアー>の日本総代理店を営んでいますが、最近はもっぱら映画鑑賞家として「つぶやいて」います。昨年は自腹観賞232本! 今年も観まくるぞぉ~♪visualconnexion.com

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石光 史明
VISUAL CONNEXION C.E.O

NY発のヴィジュアル誌、VISIONAIRE<ヴィジョネアー>の日本総代理店を営んでいますが、最近はもっぱら映画鑑賞家として「つぶやいて」います。昨年は自腹観賞232本! 今年も観まくるぞぉ~♪
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An original intention...

2012.01.16

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個々の差はあれど、比較的恵まれた国の恵まれた時代に生まれた僕ら世代。
金銭的な事はもちろん、海外を行き来する事においても基本的に何不自由する事なく往来出来るがゆえに、その恩恵に気付く事がないのも事実。

親世代は1ドル=360円の固定レートで、パスポートも一回きりの一次旅券(現在のは数次旅券)と呼ばれるものでクレジットカードもない時代。よっぽどのお金持ちでなければ、仮に行けたとしてもブランド物なんてもちろんだし、美味しい物を食べたりする事すら考えられなかったそう。日本に電話をかけるのなんて夢のまた夢で、いつ着くかわからない手紙を待つのみ。

たった数十年の間にこれほど生活が便利に(ある者とっては実に不便に)変化したという事も改めて驚きますが、僕が17で渡伊した時は年齢的にカードを持つ事が出来なかったので、18歳の誕生日を過ぎた時に家族カードをもらった時には嬉しかったというよりも、日々の生活における様々な不安が取り除かれたのを覚えています。

だって今だったら日本国内から一歩も出ないのならともかく、ツアーにでも参加しない限りクレジットカードがなかったらネットで泊まりたいホテルすら予約すらできないし、万一できたとしてもチェックイン時に相応のデポジットを納めないと門前払いを食らうのは間違いないわけで、現金があるなしの問題ではなく、現地での急な予定変更や様々なアレンジができなくて仕事にならないどころか目的地にも着けないですもんね。

そもそも不便というだけでなく、文字通り「信用(CREDIT)」がない訳ですから...

あれから早くも四半世紀近くの時が流れましたが、あの頃の僕は今の自分の事をどう思っているんですかね?


チーン。
今年発の劇場鑑賞という事もあって期待したのですが撃沈。

確かに最近の韓国映画は本当にスゴいし真っ直ぐな姿勢は素晴らしいと思うんですけどね...

でも、ただ真っ直ぐなだけもどうかなと。
観客そこにあらず。

☆☆☆☆☆

確か昨年の一発目もハズしたので若干ジンクスっぽくなって来ているような気もしますが、まぁ冬休み・正月映画系の目玉は前年内に観終わってるっていうのが主たる理由なんですが(笑)。

さて今年はどれだけ胸躍る作品に巡りあえるのでしょうか?

そういえばこの映画を観た劇場はスクリーンが二つあってもう一方では違う作品を公開していたのですが、チケットを購入するために映画館があるフロアへ向かいエレベーターを降りた途端に目の前のテーブルに外国の人が座ってお客さんと写真を撮っている姿が飛び込んでいました。すぐにそのもう一方の作品の監督さんだと気付いたのですが通訳らしき人が一人いるだけで刺々しさもなく実に楽しそう。プロモーションの一環だったのでしょうが何せ作品を観ていないので声を掛けるのも気が引けて...

で、今日の作品を観終わって再びエレベーターホールに向かうと、今度はその監督と主演の俳優さんがフツーに二人だけで座ってるでじゃないですか。いや、だって最近2クール連続でTVの連ドラの主演をしている人ですよ?ちょっとビックリしたのは勿論なんだけど、作品だったり監督に対する愛情的なものがふいに伝わってきて、無意識のうちに姿勢を正したほど。

同じような事が正月に長年の付き合いである某編集長と代官山の蔦屋を訪れた時にもありました。お互い初めてだったのでダラダラ喋りながら店内を眺めていたのですが、あるコーナーで彼がふいに脚を止め雑誌を手りました。僕と言えば単に気になった雑誌があったのだろうと話しに集中していたのですが、彼が戻しては次のという動作を何度か繰り返したのでその先に目をやるとそれは自身が編集長を務める媒体で、バックナンバーが何冊もディスプレーされていたのですが人々が手にしては戻しという動作を繰り返す過程において表紙や天地が逆になったものを直していたのです。

当たり前だし、何て事のない事なんだけど、先程の映画館の話しと同じでスッと姿勢を正したのを思い出しました。

実はVISIONAIREのインターンの時に一番苦手だったのがこの作業。
というのもVISIONAIREの場合中身がバラバラなので順番を直すのが大変だったのと、結構マンハッタン中を網羅しなければいけなかったので大仕事だったんですよね。そこまで話せない時だったし、何よりもたまたまじゃなくてわざわざ3日くらい掛かってたんで(笑)。でも今考えれば色々な意味であの作業があったからなこそな訳で...

初心忘るべからず。
これが僕のこれからのテーマなのかもしれません。

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※クレジットカードを持っていない全ての人が信用がない人という意味ではなく、社会的信用がないとクレジットカードは作りたくても作れないという名称本来の説明です。

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