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石光 史明VISUAL CONNEXION C.E.ONY発のヴィジュアル誌、VISIONAIRE<ヴィジョネアー>の日本総代理店を営んでいますが、最近はもっぱら映画鑑賞家として「つぶやいて」います。昨年は自腹観賞232本! 今年も観まくるぞぉ~♪visualconnexion.com

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石光 史明
VISUAL CONNEXION C.E.O

NY発のヴィジュアル誌、VISIONAIRE<ヴィジョネアー>の日本総代理店を営んでいますが、最近はもっぱら映画鑑賞家として「つぶやいて」います。昨年は自腹観賞232本! 今年も観まくるぞぉ~♪
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2012.04.12

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あれはミラノからNYに移ったばかりの頃の日曜日。
友達と連れだって確か6th Ave.と26丁目辺りにあった駐車場で開催されていたフリーマーケット(余談ですがフリーマーケットのフリーはFlea(蚤)でFreeではありませんので悪しからず)に出掛けた時のこと。

当時はまだレコード熱は再発していなかったので、純粋にゆっくりした日曜を楽しみながら、家が見つかった暁にはこんな家具や雑貨を置きたいなぁ...なんてブラブラしたものです。

そんな中、一際輝いて僕の目を離さなかったのは、クリスタライズされた雑貨でもド派手な古着でもなく、小さな小さな缶バッジでした。

赤と青のこの国では見慣れたカラーリングに太くてしっかりとした文字で書かれたこのバッジは、政治なんて自分が知らない間に自分の知らない誰かがやっているもので、あまりにも無関係だった時間が長かった当時の自分には、こんなバッジが存在し、それを人々が未だに売り買いしている(確かにキャッチーな雑貨かつキャッチーな政治家には間違いありませんが)ことに驚き、この国の国民の政治への関心がとても高いことを学んだ気がしました。

そう、そこにはこうしっかりと書かれていたのです。

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原題は"The Ides of March"ですが、要は邦題通り「スーパーチューズデー」。つまり大統領選のある年に行われる予備選挙に向けて繰り広げられる候補者とその参謀たちの頭脳合戦の模様を一人の若き優秀なアシスタントを通して描いている作品。

但しサブタイトルの「正義を〜」はちょっと的外れかなと。だれも正義を売っていないし、そもそもそこに正義などない訳ですからこの辺りが日本人の幼児性というか政治慣れしてない所以。

それはともあれ最近こういう不完全燃焼っていうか、あえて完全燃焼しない感じの作品が多いジョージ・クルー二ーですが、ある意味こういう腹7分目に押さえる事で次回作も見てしまうというジャンルを確立しているのかな?と好意的に思えてしまうのは白髪マジックなのでしょうか(笑)? 

★★★★★

...とは言えとても良くまとまっていて嫌いではないかなと。
ただ昨日書いた「ドライブ」と同じく、ライアン・ゴズリンの役が窮屈すぎるというか、そこに頼りすぎているわりにはそこまで活かせていない感は否めません。その反対に「脳内ニューヨークのフィリップ・シーモア・ホフマンに「サイドウェイズ」のポール・ジアマッティをはじめとするサポーティング・アクターズが秀逸。

そして、マリサ・トメイ...
飛び抜けて綺麗って言う訳じゃないんだけれど、必ず印象に残る女優さん。ストーリーもさる事ながら、キャスティングの妙に思わず唸ってしまう作品でした♪ま、そこら辺りも監督本人が主演級だからこそなせる技なのかなと。

そして鑑賞中にふと思い出したのは、向こうで生活していて一番というのは大袈裟かもしれないけれど、このマドンナの自身のヒット曲" VOGUE"を文字ったCMを見た時には正直ビビったというか、直接選挙の重みを肌で感じ取れた気がしたものです。

ちなみに何で火曜日なんていう中途半端な日が「決戦の日」なの?なんて疑問に思ったあなた。是非ともご自身でググってみて下さい。必ずやそこにはご褒美がまっていますから(笑)。

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