Boolog A Go-Go!
石光 史明
VISUAL CONNEXION C.E.O
NY発のヴィジュアル誌、VISIONAIRE<ヴィジョネアー>の日本総代理店を営んでいますが、最近はもっぱら映画鑑賞家として「つぶやいて」います。昨年は自腹観賞232本! 今年も観まくるぞぉ~♪
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アイドルのう〇こ?
2012.10.18
ファッションがつまらない。
いや、これちょっと違うな。正確に言うとなんかワクワクしない。
買いたいものがあるかないか?っていう事でもない。
みんなというか、世の中の人はどうなんだろう?
話はそれるけれど、ここ何年かイジメとか陰湿な事件があると「昔はこんな事はなかった」的な意見が友達やSNSなんかの会話で聞かれるけど、本当にそうなんだろうか?そもそも現代の日本人って言うのは切腹や鎖国由来のDNAによる、実に残虐で陰湿な面があると僕は思っているのだけれど...
先日も書いたけれど、あの人へのマスコミを初めとする集中砲火のイジメっぷりなんて目も当てられない。罪ならばきちんと罰せばいいのに。あれで自殺でもしたら合憲な死刑執行よりもひどい。リンチと変わらない。
そう考えると、個人的には逆に間抜けな読売の記者と局長の顔と住んでる家を見てみたいし、近所の人の話が聞いてみたいかなと...
当たり前だけどイジメなんていうのは昔からある。
もちろんTVやゲーム等の影響で年々悪質化しているのは確かだと思うし、中にはどう考えても極悪卑劣なものもある。でも僕らが子供の頃は「積み木崩し」じゃあないけれど「校内暴力」全盛期だったし、客観的に同じ目線で見る事ができるのならば、今よりもひどかったんじゃなかったんだろうか?極端だけど遡ったら大奥なんてもっと酷そうだし(笑)。
じゃあ何が違うかって、単にネット環境の普及によって「知る機会」が増えただけなんだと思うんですよね。じゃなきゃよっぽど大事でもない限り東京に住んでる自分が地方の小さな事件を知る事はないはずだから。震災後ホットスポットなんて言ってヒステリック気味に都内で放射線率が高い所が見つかったのだって急に皆がガイガーカウンターを持ち歩いたからであって、それにちょっと似てるかも。
話を戻すと...(今はどうか知らないけれど)自分がファッションショーの取材に関わっていた時は原則としてカメラマンパスを持っている人以外がショーの写真を撮る事はできなかった。仮に持っていたとしてもオンシーズンギリギリなるまでは媒体で紹介(掲載)できる数や時間は制限されていたし、撮って出しをしていたのはWWDやインターナショナル・ヘラルドトリビューンなどの一部の新聞とCNNくらいのものでした。実際明らかに逸脱した雑誌などは翌シーズン出禁になっていて会場に入れないカメラマンを見かける事もしばしば...
正直日本の代理店から依頼されて行ったのに現地のプレスから反故にされた事なんて数えたらきりがないほど。もちろん日本市場の成熟や前述のルールを守って行く事なんかで世界での認知度(それに日本サイドの地位)が向上し改善さていったのでしょうが、もともとは主に日本人(をはじめとしたアジア系)にコピーされる事を懸念して(簡単に言うなら偏見や差別を基本として)前述の措置が取られていたと思うのですが、それを一瞬にして変えたのは「カメラ付き携帯の進歩と普及」のひと言に尽きるのかなと。
ただでさえごった返したなかで招待客の携帯電話まで管理する事はできなかったわけで、結果なし崩しになって後はダダ漏れ的になって、挙げ句の果てにはブランド自らストリーム中継を始めちゃったりね。まぁ当然ブランド側だって利点を見出すからそうするわけでしょうし、立派な戦略のひとつ。ただすでに門外漢になった自分からすると「一億総東京ガールズコレクション」になっちゃったみたいで全くをもってワクワクしない。何て言うのかな?情報のデフレ的な感じ?
例えるなら毎回小説を読んで見たことも訪れた事もない街や食べたこともない一品までを想像で膨らまし、まるで主人公になったような気分で物語の中に身を置く事を楽しみにしていたのに、その作家の新作が全て映像でしか発表されなくなっていきなりイメージを押しつけてこられて、次第に興味を失ってしまうかのように...誰かのマネをしたくないから、オリジナリティーを追求したいからファッション好きだったのに、みんなと同じになっちゃうならつまらないわけで...
要するに限定的な、閉塞的なものが、逆にオープンマインドをもたらしていた気がします。つまり、見られない、見る事ができない人からすれば願ってもない事なのでしょうが、(商品として並ぶまで)実際に見られない、見る事ができない儚さというかプリミティヴ感もファッションの一部だと思うんですよね。少なくとも自分にはそうだった。
20年以上も前からじゃなくてもうちょっと後から参加してれば違ったのかな?なんて思うけれど、にわかセレブ気取りというかインチキセレブ的?な流れにはとても違和感を感じる。まるで情報を先行安売りをしておいて商品には高い値札を付けられているようで(仮にそれが基本だとしても)...
「ファッション=情報」と捉える世代。
携帯ですらいまや最新機種を欲しいとは思わないし未だにブラックベリー。服装も至ってベーシックだし、LADY GAGAやADELEのような不細工な人を勢いでもてはやすほど迎合もできない。そう、つまり簡単に言ってしまえば僕はすでに時代遅れな訳です(爆)。
でもね、どんなにバカにされても、やっぱりファッションがつまらない...っていうか、ワクワクしないんですよねぇ...って、思っていたら某紙編集長がFBに載せている私的コレクション・レポート、これがとにかく面白い。会場で流れていた音楽から世界観を紐解き、出てきた作品がまだ検証不十分だと説く。もちろん写真なんかは一枚も載っていないんだけれども、会場の雰囲気や流れる音、モデルがどういう服を着てどんな展開だったかが目に浮かぶわけです。曰く「文字情報を優先すると写真はいらない」...と。
やっぱさ、こういうのがあってこそのリポートでしょう。
もちろんジャーナリストとエディターの視点や表現方法が違うのは当たり前だし、バイヤーや末端消費者のそれも同じ。そりゃ大人の事情だってあるでしょう。でもさ、延々に写真だけ載っけて「いまココにいるよ!」っていうのはどうよ?って思っちゃうんですよね(1枚とか記念・記録的なのは理解できるけど)「今日はいつもよりちょっと贅沢なランチ♪」じゃないんだから。
載せてる方はいいんですよ。そんな所に招待されるんだからある程度の教養を兼ね備えた大人だろうし、色々な意味での良い時代を経験出来た事によっての審美眼を備えているから。でもいまや隣の超ラブラブカップルがお会計になると割り勘するのを見てビックリするような時代の子供たちに対して、ただ伝えるだけじゃなくて、キチンと伝える責務が大人にはあると思います。にわかジャーナリストはいただけない。
な〜んて、イヤな思いも結構しかしたら単に今の処遇を羨んでるだけなのかもね。きっとそうだな。でもパリ中のホテルの従業員通路や床下、それにキッチンをすり抜けながら場所を取ってベストポジションで映像が撮れるようにしていた事の方が懐かしいかも。地味だったけど、純粋にファッションが好きで楽しかったかな(笑)。
長々と書いたけれど、
アイドルはう〇こをしないくらいが丁度いい。
ファッションもそれくらいの距離感がいいというお話。そんな感じ。まる。



実は、今回東京に帰って来て気づいた事がある。
東京ってこんなに沢山ファッション雑誌が氾濫していて、
色んなブランド(有名無名に関わらず)が混在しているから、
とってもファッショナブルな街かと思ってたんだけれどさ。
今回3年ぶりに帰国して、かなりがっかりした。
全然おしゃれな人なんていないじゃん。
私はちょっと体系北米化してきてるので(ダイエット、ダイエット)
人様の事をあーだこーだ言える立場にはないのですが、
でもやっぱり目に着くのってガイジンさん。
さらっと着こなしてる感じって言うか・・・。
うーん、ファッションかぁ・・・。
話が逸れてすまん事です。