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石光 史明VISUAL CONNEXION C.E.ONY発のヴィジュアル誌、VISIONAIRE<ヴィジョネアー>の日本総代理店を営んでいますが、最近はもっぱら映画鑑賞家として「つぶやいて」います。昨年は自腹観賞232本! 今年も観まくるぞぉ~♪visualconnexion.com

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石光 史明
VISUAL CONNEXION C.E.O

NY発のヴィジュアル誌、VISIONAIRE<ヴィジョネアー>の日本総代理店を営んでいますが、最近はもっぱら映画鑑賞家として「つぶやいて」います。昨年は自腹観賞232本! 今年も観まくるぞぉ~♪
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お箸、キチンと持てますか?

2012.11.23

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僕には12歳になる子供がいます。
早いもので、もう中1です。

だからという訳ではありませんが、比較的子供が公共の場でふざけて騒いだりとか、泣きわめく事に対して寛容だと思います。基本的に子供は騒ぐものだし、まぁ言ってみれば泣くのは仕事のような物ですから、正直気にもなりません。逆に親御さんが気を遣って気の毒だなぁ...なんて思ったりします。

ただね、それはあくまでも「親御さんが気を遣っている」という所がポイントな訳です。 申し訳なさそうにしているなり、周りにひと言「すみません...」なり身振りで示しているか?少なくともその気持ちがあるのか?という事なのです。伝わってくるじゃないですか、そういうのって。そうしたらこっちも自然と「いやいやどうぞ気になさらずに」ってなりますよね。

これは別に子供に限った事ではなく、通りすがりに肩や鞄ががちょっとでも触れたなら「ごめんなさい」なり「失礼」なんて言うのと同じ話。マナーと言うよりはエチケット?

そんなの当然だって思える人もいるかもしれませんが、いや、結構無神経な親御さんって多いですよ。バギーのタイヤが人の足に当たっていても謝らないどころか気付いてもいなかったり、泣いてもあやさなかったり、騒いでも叱りもせずママ友とずっと話している人。

子供は騒ぐものだし、泣くのは仕事...っていうのはあくまでも、子供に限った事で、それを親が正当化したり見逃している無神経さは決して含まれてはいないはずだと思うんですよね。

何を偉そうに!そういう周りの理解がないから少子化が進むんだ!と思う人もいるかもしれませんが、それこそ子供がいるのがそんなに偉いのかと思ってしまうのです。子供がいて自分の子供が好きな僕ですらですよ?だとしたらそうではない人たちはどう思うでしょう。そういう事を考える事のできない一部の傲慢さ、無神経さを持ち合わせた親御さんの心ない行動によって、結果一緒くたに「子供連れに優しくない(と思われてしまう)」社会が出来上がってしまう側面がある事も忘れてはならないでしょう。

でもそれって見方を変えれば「無神経な親に優しくない社会」な訳だし、実に健全な社会だとも言える気もしますが...

何年も前に僕の友達何家族かで食事に行った時の事。
たまたま我が家に集まって夕食の時間になったので近所の馴染みのレストランに行く事になったのですが、その時にとても恥ずかしい思いをしたのを今でもハッキリ覚えています。まぁ子供が4人、5人と揃えば当然騒がしくなるのですが、ひどかったのは友達夫婦たちはその事を注意もせずに放っておくのです。まるでそこに子供達がいないかのように振る舞い、食事を続ける姿をみて呆れて物も言えなくなったのを今でも覚えています。

カジュアルとはいえ日曜のディナーを夫婦水入らずで楽しんでいる方々がいる中ですよ。結論から言えばそんな子供が(正しくは叱る事ができない親と一緒に)いるにもかかわらずそのレストランに行ってしまった僕の間違いです。そりゃ当然うちの子だってその流れで少し騒ぎだしましたが、一喝しますよ。でも人の子って怒りづらいですよね、実際。ましてや当の親たちが放ったらかしですもん。

流石に何度も僕が自分の子供に怒っていたので( 半分以上はとばっちりで、わざと怒っていたので後で本人には説明して謝りましたが)徐々に友達も怒るようになりましたが、それでも一緒にいて本当に恥ずかしかった。もちろんそれ以来その家族達とは一度も一緒に食事をしていませんし、忘れ物をしたふりをして一人で店に戻って隣にいたご夫婦やお店の人に謝りに行きました。

ただ、じゃあこれがファミレスだったら良かったのかって言えば、決してそうだとは思いませんし、僕の良識ではあり得ません。専用施設でない限り(子供専用だって他のお子さんの事は考えるでしょう?)、どこであれそれなりに周りに気を遣うのは当然だと考えます。

世の中には僕のように子供がいる人もいれば、いない人。子供を欲しい人、欲しくない人、何らかの理由で持てない人。それ以前に子供が好きな人、嫌いな人など様々なわけで、感じ方もそれぞれだし仮に立場が同じでもそこに至る経緯によっては見解も異なるでしょうから、どれが絶対的に正しいという事はないと思うのです。もちろん僕の意見が絶対的だと思っている訳でもなく、こういう考え方もあるという事を書き記しているまでです。

だって、それこそ子供のいる人だって溺愛する人もいれば、憎くて殺してしまう人だっているのです。もちろん後者は人として決して許される事ではありませんし同列に語られるべき事ではありません。ただね、夜中に泣き止まない子供に対して本当に疲れている時にイラッとしてそれこそ床に落としてしまいたい(八つ当たりをするという意)という気になった親御さんって決して少なくないと思うんですよね。でもそこで本当に手を離してしまうか否かっていうのが、良識とか常識、社会性の分かれ目だと思っています。

まぁ何故こんな事を書いているかというと、昨日辺りからツイッターのTL上にとある著名人が取った行動についての反応が流れが出したのですが、何かそれが先日のiPS騒ぎの時のように「魔女狩り」というかあまりにも一方的に感じられたんですよね。

ちなみに今日書いた事は常日頃から思っている事というのもあって、あえてその記事はまだ読んでいません。なのでその何らかの行為?やその人を擁護する意味合いは全くありません。ただ逆にそれら一様の反応を目の当たりにして真っ先にしたのは該当記事を探す事よりも、その人がどういう人なのかという事をWikiで調べた次第です。もちろんそこに全ての答えがあるとは思いませんが、僕なりに様々な背景が見えた事は確かです。

ただそれは著名人だからこそ知り得た事であって、そうでない場合、理解される事なく他と同列に扱われてしまう例もあるでしょうし、僕が感じた事が見当違いだという可能性もあるでしょう。

でもちょっと違うかもしれないけれど、多分そこに乗っかっている構図っていうのは仮に僕がきちんとしたサービスを提供していないレストランかどこかで文句を言っているのを見て「金を払ってるからって偉そうにするなって」誰かが言ったら事情も知らないのに他の人がワイワイ騒ぎ立てるのと同じなのかなと。

間違った事をしているのに誰も怒ったり指摘しないから、いつしかそれが当たり前になってしまう。そういう事ってありますよね。

道を知らない運転手さんにひと言も文句を言わないで良い人ぶっているようなものです。仮にレストランでメニューに載っているハンバーグを注文したら奥からシェフが出てきて「すみません、まだ新人なので作り方を教えてもらえますか?」って言われたら何て思いますか?

変にいい人になる必要はないと思います。
そういう変な馴れ合いが物事や世の中をおかしくさせていく事もあると思うんですけどね。

僕は今でも電車で子供が座って親が立っているのは変だなぁって思います。僕の頃は子供は立っているのが当たり前だったのですから。ただね、時代が変わってるんですよ。

いやわかりますよ、フラフラして危ない、邪魔にならないようにっていうのも。でもその結果それが当たり前になり、足腰が弱って地べたに座る子が増えたり、目上の人に席を譲れない子供(大人)が増えているひとつの要因でもある気がします。要は座るのが当たり前ではなく、なぜ座っているのか、そうでない時はどうすればいいのかをキチッと親や学校が教育する事が大事だと思うんですよね...

東京でも地域や上映日、回数が限られるとは言え、映画だって子供と一緒に優先的に見る事が出来るという所があります。もちろんそれで全てを補える訳ではないでしょう。

でも一人一人が考えたり感じたり様々な立場を思いやる事ができない世の中になってしまうのであれば、そういうルールやシステムを作っていってしまえば良いと思うのです。それをサービスと呼ぶのもいいかもしれませんし、仮にその事によってまたひとつ人間本来の能力が失われたとしても。もうそういう時代なんだと理解すべきじゃないかなと...

実現できるかはともかく、例えば30分に1本でもエレベーターに近い車両を赤ちゃん優先車両としてみたり、飛行機であれば一定のセクションをパーティションで専用(もしくは優先)にして、その周りの一般席は鳴き声が聞こえる等の理由を明確にした上で普通の席よりも価格を低くして一般の乗客にチョイスをさせるとかね。そうすればどんな立場であれ、それを理解した上でその席に座り、かつ価格という明確な恩恵を受ける事ができるわけですから文句の言いようがない。そういった状況を作ってあげるっていうのも、一考なのかもしれませんね(もちろんそれだって泣かせ放題っていうんじゃなくて、他のお子さんに連鎖させない等の気遣いが必要なのは言うまでもありません。個の領域でない限り、やり放題っていうのは違うと思うから)。

ただこれが親切なのか、当たり前なのか、それとも世も末なのか...
そこにだって様々な価値観や意見がある事でしょう。

自分が正しいと思っていた事、気を遣っていたと思える事を不快だと感じる人だっているという事です。収入や環境、地域、それ以前に育ち方によってもスタンダードは違ってくるものですから。特に東京のような大都市になればなるほど、様々な地域の「当たり前=我が家の常識、世間の非常識」が、それこそ当たり前のように混在しているって事を忘れてはいけないとも思う訳です。国が違えば尚更だろうし。

ま、それこそが社会であり世界なんだろうけれど...

だからって訳じゃありませんが、たまに地方から出てきた人が東京の事をとやかく言ってるのを見かけると「はぁ?」って思うんですよね。東京生まれの東京育ちにしてみれば、ここはその人が生まれ育った場所と同じく、単なる「都会」ではなく大切な「故郷」なんですけれどね。じゃあ故郷に帰れよって毒づきたくなったりして(笑)。

そういえば今回の騒動?を眺めながら、一体この中のどれくらいの親御さんやそのお子さん達がキチンとお箸やお茶碗を持ったり、肘を付かずに食事をしたり、口に物を入れたまま話さないとか片手食いをしていないのかな?ってちょっと考えちゃいました。個人的にはTVや映画で演出上以外は「食べ方」のガイドラインを設けるべきだと思ってるんですどね、ずっと...

子供は大人になる課程で泣き止みますが、食べ方はなかなか直りませんからね。

え?そんなのはどうでも良いって?
子供の泣き声だって同じじゃないですかね。どうでも良くない、どうにも我慢できない人だっているっていう事です。ただ子供の泣き声の方が同調しやすいのは確かですよね。箸の持ち方よりは琴線に触れやすい。そういう事なんじゃないかな...と思います。

ちゃんとしようよ...っていうベースは同じだと思うんですけれどね。

つーか、長いね。ながッ。

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