青雲、それは君が見た光。
川田十夢
公私ともに長男。「AR三兄弟の企画書(日経BP社)」、「ARで何が変わるか?(技術評論社)」、TVBros.連載「魚にチクビはあるのだろうか?」、WIRED連載「未来から来た男」、ワラパッパ連載「シンガーソング・タグクラウド」、エンジニアtype連載「微分積分、いい気分。」など。発明と執筆で、やまだかつてない世界を設計している。
https://twitter.com/cmrr_xxx
http://alternativedesign.jp/
言葉を書き残すということ。
2013.05.18
なぜ人間は、思ったことを思ったままにしておけないのだろう。
このシンプルな問いが、ずっと頭の中にあった。
このシンプルな問いが、ずっと頭の中にあった。
「ずっと」っていうのは、最初に作文を書いてから、ずっと。
今も文章を書くたびに、文章を読むたびに、ずっとである。
そろそろ、まとめておいた方がいいと思った。
大切に思う人は、その人が書く文章ごと、大切にしたい。
机に向かう孤独ごと、時間ごと、把握したい。
顔を持つこと、隠すこと。表情を持つこと、保つこと。意識の玄関を持つこと、鍵を閉め忘れること。現実とは別に時計を持つこと。言葉を書き残すということ。書き残した言葉は、空に投げる。土に埋める。たまに、出力する。空に投げた言葉は、温度を失う。土に埋めた言葉は、光を見失う。出力された言葉は、古くなる。摩耗し、退色し、朽ち果てる。何事もなかったように、新しい言葉が生まれる。空気に触れて、光を浴びて、時を進める。意識が生活に溶けてゆく。日常に還元されて、存在が許される。明日もがんばろうって、なる。
これは、詩なのか。認識の踵なのか。わからない。
うっかり流行歌として、流通するのかもしれない。
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