馴染む
2013.09.07
9月7日曇り
"色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年"をやっと読み出す。
村上春樹の小説は、好きな人と嫌いな人にはっきり分かれる。
物語なのだからキッチリ完結してほしい。
言いたい事がわからない。
等、嫌いな人の評価は概ねこんな感じが多い。
僕は彼の文章を読んでいる間、心地良い独特の浮遊感に支配される感じがする。
僕的にはこの感覚は他の小説家には無いんだよな。
伏線を張るのがうまいとか、ラストで感動させる等のテクニックを持った小説家は沢山いる。
文章の流れが、なぜか馴染む、和む、調和する。
同様の雰囲気を持った小説家としては僕の中ではレイモンド・カーヴァーになります。
音楽だとブライアン・イーノ、映画だとマルホランド・ドライブ、服だと...なんだ?
自分の専門分野になるとわからなくなる。
生業の事が一番わかっているようで、一番わかっていない。だから追求するのかな?