California Love
小嶋享
County Line Showroom代表
元フリーライター、現在「County Line」ショールームの管理人。19年ぶりの日本に戸惑いながら、恵比寿にアメリカンスタイルのショールームをスタート。毎年2月にカリフォルニアで開催されるヴィンテージファッション・イベント「Inspiration」のメディアディレクターも兼務。
www.countyline.jp
inspirationla.com
初イタリアなのに。。。
2011.07.30
なのに北京経由。
初イタリアと初中国のセットメニューになってしまった。
まあ良いか。乗り継ぎは"たったの2時間"だし、と思ったのが甘かった。
北京空港に着き、乗り換え案内の掲示板を見るとそこには「フライトが遅れます。空港内で5時間待ちください」とのこと。入国審査もそこそこに、いきなり中国の洗礼を浴びる。
さて、どうする?
手持ちの現金は羽田空港で換金したユーロ。小銭だらけの日本円のみ。
人民元など用意していない。
びっくりするくらいまずい機内食のおかげで、猛烈に腹が減っている。
でも、人民元は持っていない。
ここで、今回の旅のお供から頼もしい一言。
「ラウンジに行きましょう。精算はクレジットカードで大丈夫ですよ」。
エコノミーの搭乗券でラウンジに入れるの?と思いつつも、果敢にチャレンジ。
"280人民元"を払えばラウンジの使用が可能、とのこと。クレジットカードで精算できます。
良かった。VISAカード持ってる。
ここで素朴な疑問。
280人民元って日本円でいくらなの?
円=ドル、円ユーロの為替相場には目を光らせているが、人民元はノーマーク。
一瞬躊躇したが、5時間空港内をさまようよりはマシだ。
「大人2枚ください」。
280人民元を払って、ラウンジ内に入る(のちに、280人民元=3800円=45ドルということが判明)。
まずはメシ。謎のカップラーメンとコーラを発見。
謎のカップラーメンには中国四千年の歴史が詰まっているようだ。かなり美味しい。
食欲が満たされ、脳にブドウ糖が到達したところで、ある事実に気付く。
フライトが5時間遅れる=ミラノ到着も5時間遅れる=ミラノ到着は真夜中になる。
今回の旅の目的地はミラノから高速鉄道で2時間東に向かった場所にある、ベローナ。
HTCのジップスティーヴンソンと現地で落ち合うことになっている。
たぶん、いや99パーセント辿り着けない。。。
これから飛行機に10時間乗って、さらに高速鉄道に揺られるなんて過酷すぎる。
お手上げ! なるようにしかならない。
旅に必要なのはわずかな勇気と開き直りの精神だ。我ながら名言だ。いや、そうでもない。
そんなことを考えているうちに、搭乗時間がやってくる。
予告通り、きっちり5時間遅れて飛行機は一路ミラノへと出発。
前途多難なイタリアトリップが幕を開けた。