California Love
小嶋享
County Line Showroom代表
元フリーライター、現在「County Line」ショールームの管理人。19年ぶりの日本に戸惑いながら、恵比寿にアメリカンスタイルのショールームをスタート。毎年2月にカリフォルニアで開催されるヴィンテージファッション・イベント「Inspiration」のメディアディレクターも兼務。
www.countyline.jp
inspirationla.com
トワイライトゾーン:前編
2011.08.12
カリフォルニアの良いところ。
自然が豊か。
ロサンゼルスからFreewayに乗り、1時間も走れば、映画のワンシーンのような荒野が広がっている。わずか1時間のドライブで、誰でも気軽に砂漠気分を味わえる。素晴らしい。
しかし、趣味がロケハンの私はFreeway沿いの景色よりも、見知らぬ田舎道の先に何があるのか、とても興味が沸いてくる。「この道を行けばどうなるか。踏み出したその一歩が道となる。迷わず行けよ、行けばわかるさ!」アントニオ猪木の名言に後押しされ、この日もテキトーにFreewayを降りて、田舎道を突き進んでみた。「ダー!」
やっぱりあった。
砂漠道にぽつんと佇む怪しげなカフェ。その名も「SLASH X RANCH CAFE」。
心の琴線に触れる素敵な名前。たぶんバイカーの巣窟だろう。週末になると強面のハーレー親父がパーリーを繰り広げているに違いない。妙にテンションが上がる。とりあえず写真を撮る。撮りまくる。中が気になるが、どうやら閉まっているようだ。
ガチャガチャ。
閉まっているはずのドアからカウボーイの親父が現れる。敵か味方かカウボーイ。満面の笑みで話しかけてみる。リアクションが薄い。というか、英語がほとんど通じていない。中南米から来たカウボーイのようだ。しかし、敵意は感じられない。思い切って聞いてみる。「May I come in?」。カウボーイがスペイン語で返してくる。理解不能。。。でも、鍵を開けて中を見せてくれそうだ。
グラシアス!(=ありがとう)と答え、中に足を踏み入れるとそこには!?
to be continued...