履けばわかるさ、着てもわかるさ
南井正弘
Freewriter&Sneakerologist
1966年愛知県西尾市生まれ。スポーツシューズブランドに10年勤務後ライターに転身。主な著書に「スニーカースタイル」「NIKE AIR BOOK」などがある。
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うちの居候
2008.10.23
うちには居候がいます。名前は平田くんといいます。
彼と出会ったのは6月の中旬のこと。
高円寺の駅前で仰向けに寝転がっていたので、
「具合でも悪いの?」と聞くと、
彼は無言のまま手足を動かすばかり。
そのままでは自動車に轢かれる危険性もあったんで、
やむなく自宅まで連れて行くことに。
それから2日間は生死を彷徨っていたけど、
3日目からは食事も取れるようになり、
本来の元気を取り戻したようで、それ以来一緒に暮らしています。
うちの居候、ヒラタクワガタの平田くんです。
クワガタムシと暮らすのは高校以来ですね。
クワガタムシというのはワンちゃんと違って芸もしないし、愛想もない。
それどころか餌の昆虫ゼリーをあげようとしてるのに、
指を挟もうとする。
それでも生き物が家にいるだけで、なんかホッとするんですよ。ホント。
そんな平田くんですが、秋に入り動きが鈍くなってきました。
そろそろ越冬の準備かもしれません。
ヒラタクワガタはノコギリクワガタやミヤマクワガタと違って冬を越すんですよ。
大体寿命は2~3年っていわれてます。
なので次に動き回るのは来年の4月か5月ということですね。
それまでおやすみなさい、平田くん。
と思っていたら、名村さんも知っている時計業界では有名な友人のTが一言。
「平田くんって何歳なの?」
そうなんです。万が一平田くんが2歳とか3歳だったら、しばしのお別れではなく、
永遠のお別れになってしまうんですね。
最後は悲しい話になってしまいましたが、来春に再び元気な姿で会えるのを祈ってます。
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