履けばわかるさ、着てもわかるさ
南井正弘
Freewriter&Sneakerologist
1966年愛知県西尾市生まれ。スポーツシューズブランドに10年勤務後ライターに転身。主な著書に「スニーカースタイル」「NIKE AIR BOOK」などがある。
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今日のB級グルメ@ソウル
2008.11.24
さっき覗いたばかりのショップに戻ったり、お気に入りのショップで何点も試着したりと、他人に気がねせず自由に行動できるから一人旅はいい。そんな一人旅で何が困るかというと食事。日本は一人で外食する人が多いから、問題なく外食できるけど、海外だと本当に選択肢が限られる。ここソウルでもカルビやサムギョプサルのような焼肉類は「2人前から受け付けます」というところがほとんど。自ずと選択されるのはサムゲタン、コムタン、ソルロンタンといったスープ類か、ビビンパのようなご飯類。カムジャタンが食べたいと思っても、以前はあきらめてたけど、一人前のカムジャタンをだす店があることを知ってからはカムジャタンも一人飯のセレクションに仲間入り。明洞のような中心部では見たことないけど、永登浦や竜山といった街では普通に見られます。
カムジャタンとは豚の骨とジャガイモ(韓国語でカムジャ)を煮込んだスープ。骨にくっついた肉や髄が美味!ここんちの一人用カムジャタンは肉がたっぷりついた巨大な骨が二個。ジャガイモは小さなのが一個だけ。主客転倒ですな。でもありがちです。
ご飯とキムチなどのミッパンチャンがついて5000ウォン(約340円)
カムジャタンイルボンチ(カムジャタン一番地)というソウルでも有名なお店。ソウルの秋葉原と呼ばれる竜山にあります。
6,7年前まではソウルで一人でご飯を食べていると、親日派、反日派問わず、隣の客にちょっかいをだされたものだけど、最近はそういうことはめっきり減った気が。’80年代から’90年代前半までは歴史問題を質問されたり、「今度韓国に来るときにソニーのビデオカメラやニコンの一眼レフを買ってきてくれ」と頼まれたり(その日初めてあったのに…)、ゆっくり食事できないこともしばしば。日韓一気飲み対決になったり。でも見ず知らずの人がおごってくれることも多かったなぁ。韓国人の友人に聞くと、最近は韓国人同士でも「自分は自分」というスタンスの人が増えているらしい。食事に集中できるのは嬉しくもあり寂しくもあり。おせっかいだけど情の深い人々との交流を思い出すと、やっぱりちょっと寂しいなぁ。
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