今日のB級グルメ@新宿

履けばわかるさ、着てもわかるさ

南井正弘
Freewriter&Sneakerologist

1966年愛知県西尾市生まれ。スポーツシューズブランドに10年勤務後ライターに転身。主な著書に「スニーカースタイル」「NIKE AIR BOOK」などがある。

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ビートたけしが新宿のジャズ喫茶で働いていた頃、よく通ったという食堂が歌舞伎町の「つるかめ食堂」。彼の自伝を読んだ高校時代から、上京したらここに通うと決めていた。場所柄かホステス、客引き、ヒモから、ここでは書けない職業の人まで、あらゆるタイプの人が、この食堂を憩いの場としており、自分自身も多いときには毎週、少ないときでも半年に一回は通っていた。ここでよく注文したのがチキンカツ定食。骨が付いたボリュームある一品で、確か600円ほどだった。

そんな「つるかめ食堂」が新装されたのは、'06年のこと。戦後を引きずった佇まいから一挙にモダンなビルの一階に。建物の構造上からか、昔よりもかなり狭くなっています。それと昔は早い時間は食券制だったけど、今は全時間後払いに。メニューも若干変更があるけど、変わらないのは訪れる面々の多種多様な点。ニューヨークのタイムズスクエアの前並みに"人種のるつぼ"というか"職種のるつぼ"といった感じです。