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南井正弘Freewriter&Sneakerologist1966年愛知県西尾市生まれ。スポーツシューズブランドに10年勤務後ライターに転身。主な著書に「スニーカースタイル」「NIKE AIR BOOK」などがある。

履けばわかるさ、着てもわかるさ

南井正弘
Freewriter&Sneakerologist

1966年愛知県西尾市生まれ。スポーツシューズブランドに10年勤務後ライターに転身。主な著書に「スニーカースタイル」「NIKE AIR BOOK」などがある。

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今日の1足

2009.06.18

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今から15年前の6月17日、ダラスのコットンボウルにいました。ドーハの悲劇により、日本の替わりにW杯出場を決めた韓国代表を応援するためにです。代休が溜まっていたので、日本が出場することを信じて代休を取ることは決めており、サウジアラビアを応援する気にはあまりなれなかったので。

この日の試合は対スペイン戦。グループCではドイツとともに予選突破が確実視されていた強豪です。前半こそ0対0で終わったものの、後半は序盤から試合が動き、フリオ・サリナス、ゴイコエチェアが得点。短い時間での連続ゴールに韓国サポーターは意気消沈。応援を止めてしまいます。日本のサポーターはどんなときでも応援をストップしないので、これには国民性の違いを感じましたね。

ところが後半40分にアジアのリベロ洪明甫(ホンミョンボ)のフリーキックがディフェンダーに当たってゴールイン。1点を返すと、試合終了間際には徐正源(ソジョンウォン)がゴールを決めて同点に。ロスタイムはさっきまでシュンとしていた韓国サポーターが大騒ぎ。危険を感じた一部のスペインサポーターは試合終了前に会場をあとにします。結局2対2で試合は終わったけど、韓国サポーターは嬉しそうでした。「次の試合(ボリビア戦)も応援に来てよ」と言われたけど、スケジュールの都合でそれは無理だったので彼らと握手して別れ、自分は宿泊先のハイアット リージェンシーのあるリユニオン駅方面のバスに乗り込みます。すると車内は赤いユニフォームを着たスペイン人だらけ。アジア人は自分ひとりだったんで、目的地到着までスペイン人たちの冷たい視線を感じて帰りました。

この日の気温はスタジアムの表示で華氏103度(摂氏39.4度)。帰ってから日本の雑誌を読むとピッチ上は40度を超えていたというので、スペイン選手の運動量が急激に落ちたのも納得。
そんな気候で足元を快適にしてくれたのが、スペルガのスニーカー「2750」。当時勤務していたブランドにはカッコイイキャンバスシューズがなかったので、アムフット新宿店で調達。踵にバンドエイド貼って素足で履いてたけど、履き心地よかったなぁ。当時はイタリア製で、現在はアジア製だけど、品質、雰囲気ともいい感じでキープしてます。こんな思い出があったので、毎年6月になるとスペルガを思い出します。

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